2011年06月22日


 先日は父の日でしたね。

 うちでも、ささやかな家族パーティと

 日ごろの感謝をこめてソルトにプレゼントを贈りました。

 昨日、あきがふとこんな事を言いました。
 
 「私がうつ病になったのは、パパを変えるため

  だったのかもしれない・・・・

  時々そう思うの」

 確かに、ソルトは変わりました。

 いえ、本質は変わっていないのだと思います。

 ソルト自信の本質、性格、考え方は変わらないのですが、

 自分に対する見方、捉え方が代わった事で、人との接し方が

 代わり、まるで人間自体別人に変わってしまったように周りは感じます。

 人の言葉にすぐカッとする(怒りっぽい)自分がいるなぁ~という

 自分を客観的に見る事によって、心がどっしりと安定します。

 カッとしてしまう性格は変えられないけど、カッとする自分を確認する。

 そして次に自分の気持ちに任せて行動するとどうなるか冷静に捉える。

 そうしたら、どう行動したらよいか自然と分かってくる。

 あきと一緒に参加したマインドフルネスのセッションで教わり、
 
 今でも毎日30分以上の呼吸法を行っているソルト。

 仕事上でも、さまざまな問題が起こった時、悔しい思い、

 残念な気持ち、人を責めたくなる気持ちが起こったら

 名前を付けて捨てる・・・捨てる・・・捨てる・・・・

 それをソルトは実践しています。

 あきだけでなく、うつ病ではないソルトもまた、

 マインドフルネス療法を実践し身につけているのです。


 東京の真ん中で生まれ育ち比較的裕福だった私の家にくらべ

 ソルトは貧しい家庭に生まれました。

 ソルトの父と母は、ソルトが小学校に上がる前に別れました。
 
 ソルトの母(あきの祖母)は、小学生の時川でおぼれ両耳がまったく

 聞こえませんでした。

 小学生までは普通に生活できていましたので、人の口の動きを見て

 話を理解し、しゃべる事はできました。

 それでも、視界から外れたところで話をされると理解できません。

 人に騙されて、家を取られそうになった事もあったそうです。

 当然、子供を守ろうと気が強くなります。

 何人か集まって話をしていると

 「自分の悪口を言っているのではないか?」という疑念がわきます。

 守ってくれる人もいないため、誤解、思いこみが非常に強く

 そうなると話をしても分かろうとせず、目をつむってしまいます。

 目をつむるとコミュニケーションはとれないからです。

 私も結婚した当初は思いやりからした事が誤解を受け

 「耳が悪い者をバカにしたら末代まで呪ってやる」と言われました。

 末代までって・・・・あなたの子孫だよ(苦笑)と思いました。

 ソルトの母は手に職がありましたので貧困ではありましたが、

 気丈を貫き、どうにか子供二人を育てあげました。

 (3年前に亡くなりましたが、年を取って大病をしたこともあり

  晩年は非常に穏やかな優しい人になりました。)
 
 そんな中でソルトは育ちました。

 当然、自分を防御しようという気持ちが強くなってもある意味

 仕方ないのかもしれません。

 少しでも自分の行動に対し意見を言われたり、意見が違ったり、

 また、自分の意にそぐわない行動を取られると

 異常なくらい相手を攻撃してしまいます。

 確かにソルトが言っている事も間違いではありませんが、
 
 自分の常識だけが常識。

 尺度は自分にあり!なのです。

 それをもってして図るものですから周りは大変です。

 大きくしなくても、普通の会話で終わるものが終わらないのです。
 
 いわゆるモラハラ。モラルハラスメントでした。

 手はあげない人ですが、言葉の暴力がすごかったです。

 家族はいつもソルトの眉間のしわを気にしていました。

 旅行に行くと、何もしていない普通の会話をしているつもりが

 私が怒鳴られる事数知れず・・・

 荷物を持つのに手伝うと怒られる。手伝わないと怒られる。

 そんな具合でした。

 それでもまた、私は言い返せるからいいのですが、

 子供たちはただおろおろするばかり・・・。

 子供たちが委縮してしまっていました。

 「旅行に行きたくない。イベント事はいらない」

 という気持ちが湧いてきて当然でした。

 あきは

 「私はパパに憎まれている。愛されていない」

 と感じていたようです。

 姉は、

 「できるだけパパの機嫌を損ねないように

  会話してご機嫌をとらなきゃ」

 と思っていたようです。

 最近あきが子供のころのある出来事を度々話します。

 「大声をあげていつものように怒った後ね・・・

  私たちが寝ている子供部屋にそ~っときて

  私とお姉ちゃんにポツリとパパ言ったんだよ。

  『怒ってばかりのパパでごめんな・・・

   押さえようと思ってもどうしようもないんだよ。

   ごめんな』

  寝たふりしてたけど・・・パパ泣いてたと思う」

 それでも、年を追うごとに少しずつその状態は緩和されつつ

 ありました。

 そして、あきの発病・・・・。

 始めのころは

 「あきの発病が俺のせいだって言うのかっ!」と

 すごい勢いで怒鳴っていましたが、娘が可愛くない父親

 なんていません。

 あきがベッドで苦しそうに寝ているのを見て

 「かわいそうで見ていられない。どうにかしてやりたい」

 と言っていたソルト。

 そんなソルトでしたが、あきをマインドフルネスのセッションに

 毎回仕事を休んで連れて行き、そこで一緒に勉強したことに

 よって、心の使い方を学び、大事な事は会話の時間を作り

 些細な事には気持ちを向けないようになりました。

 そして今では、娘たちにおやじギャクなど連発しています。

 大抵は娘たちも付き合ってあげていますが・・・・

 時折「うざい」といか言われています。(笑)

 昔では娘たちがそんな言葉をソルトに言うなんて考えられませんでした。
 
 でもうざがられながらも笑顔でいるソルトです。

 先月、GWに何年かぶりの家族旅行に行ったとこのブログでも書きましたが

 ほんとに穏やかで楽しい旅行でした。

 ソルトが怒ることも、顔色が代わる事も1回も無く、どんなに遠くまで

 行ったゴージャスな旅行よりも、今回のささやかな旅行が一番の
 
 想い出になりました。

 
 何かを話していた時、あきがふと言いました。

 「パパはすぐ怒るから怖かった。

  いつも顔色見ていた」

 姉が一言・・・・

 「昔のパパは・・・でしょ。

  今はほんとに全然怒らなくなったよねぇ~」

 「ほんとに・・・昔が嘘みたい。」

 あきが大きくうなずきました。 

 そして姉は・・・

 「それだけじゃなくってお料理はしないけど掃除も洗濯も

  家の事なんでも率先してやってくれるでしょ。

  ママはパパと結婚して前半はいろいろ大変だったけど

  今思うとほんとにラッキーだったね。」

 女三人、声をあげて笑いました。

 「私も、パパみたいな人が現れないかなぁ~」

 と姉がポツリと言いました。




posted by シュガー at 10:51
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