あきの姉(私たちの長女)が帰ってきています。
3日休暇を取って親友の結婚式&披露宴に出席するためです。
あきの姉は、ソルトに言いたいことをポンポン言います。
あきにはそれができません。
子供のころからなぜか家族に遠慮があります。
言いたいことも言わず、多少の事はがまんしてしまいます。
たぶん、子供のころ、ソルトが非常に短気だったことがトラウマになって
いるのかもしれません。
「あきの事、怒らないだろ? パパはあきが好きだよ」と
最近よく声をかけています。
確かに、ここ5~6年 自分で思うところがあったようで怒らなくなりました。
それでも、あきはソルトの機嫌を時々気にします。
ソルトが怒るのは、愛情表現が旨く出来ないためだと気が付いたのは
結婚してからだいぶたってからでした。
小さいころに父親と別れ、母親に育てられました。
義母は働いて食べさせて行くことにせいいっぱいで、十分な愛情をかけて
いなかったように思えます。
ソルトは子供が病気をすると、心配のあまり怒ります。
御茶碗を落としても、怒ります。
そんなことがあきのトラウマになってしまったんだと思います。
私はどっちかというとあっけらかんとした性格で、細かいことをぐグジグジ
考えることが苦手ですし、そんなことしていたら飽きてしまいます。
ま・・・あきの病気の事もグジグジ考えず、良いと思うことに突進してしま
います。それがあきにとって良い事だと信じるしかありません。
多少しつこい性格なので、あきも「ほっといてよっ」て思うこともあるとは思いますが・・・
うつが治って、社会に出てからは一切口出ししないつもりでいます。
ってそれが当たり前の事なんですけどね。
さて、話は変わりますが・・・
うつ病の治療には絶対的に家族の理解と協力が不可欠だと思っています。
おかげさまで、ソルトも温和になり、あきの非定型うつの病気治療を全面的に
サポートしてくれています。
時々、ネットなどの情報で、家族に協力してもらうどころか理解されていない
辛い文章を目にします。
たぶん、家族はうつがどういうものか分かっていないんだと思います。
家族がうつになったことによって、心配が怒りや病気自体を排除したい気持ちに
変わって、つい本人を責めてしまっているのではないでしょうか。
実は、家族の理解のなさが異常なくらいの強いストレスを与えてしまい
なかなか治らなかったり、または悪化させているということに気が付いて
いないようです。
怠けてる・甘えてる・だらしない・情けない・・・・
また一家の大黒柱が発病した場合は、もっと悲惨な状況だと思います。
確かに、さまざまな手当はありますが、働けない、ごろごろしている
寝てばかりいる、辛い辛いとばかり言う、家事も手伝わない
子供も見てくれない・・・
奥さんの苛立ちは想像するに余りあります。
でもやはりうつ病は家族の支えが必要なのだと思います。
マインドフルネス総合研究所に通い始めて、すぐ声をかけてくれた男性が
いました。
「マインドフルネスって最初は胡散臭いって思いませんでしたか?
思いますよねぇ~ ほんとにこれで治るのかなって」
「私もそう思いました。いかがですか?よくなってますか?」
「はい、すごく良くなってますよ。今までは何度も会社に戻ろうと思って
がんばったのですが、何度も何度も挫折しました。
でも、マインドフルネスをやってみて、今回は絶対大丈夫だ!って
感じるんですよ」
この言葉は、通い始めてすぐの私達の強い希望の光となりました。
その男性は、必ず奥様と一緒に参加されていました。
わからない事はどんどん質問されていました。
そして、会社復帰されました。
その後、セッションには奥様だけがいらっしゃっていました。
「主人が仕事で来られなくても私が来て勉強しなければと思うんですよ」
どうやら順調にお仕事されているようでした。
奥さんのご苦労と愛情は痛いほどひしひしと伝わってきました。
私はマインドフルネスのセッションにはぜひご家族や恋人などと
一緒に行かれるほうが良いと思うのです。
うつに対しての勉強と理解が深まり、どうすれば良くなるか
改善するか、治るか・・・
家族一丸となってうつに取り組んでいけるからです。