2011年06月24日

うつ病と有酸素運動


 あきの様子は良好です。

 まったく問題なく元気です。ここのろころお肌もつるつるです。

 最近、結構きつい事も言ったりします。

 口喧嘩も時々します。

 それでも、気分の落ち込みや具合が悪くなる事はありません。

 こちらも、気を使ったり、腫れものに障るような接し方は

 もうしていません。

 あき自身もそうだろうと思いますが、私もずいぶん楽になりました。

 
 話は変わりますが、昨日あきに言われました。

 「ママのブログを読むと、私どんだけ子供扱いされてるんだ

  って思うよ。読んでいる人きっとみんな私を幼く感じて

  いるんじゃないかしら・・私はチャンと大人ですよ。笑」

 確かに、母親の私がブログであきの事を書くとどうしても

 子供扱いした書き方になってしまいます。

 あきの名誉のためにお伝えしますが、あきはしっかりしてます。

 「弟がいるでしょう」と良く言われるそうで、兄弟の中でも

 姉の位置にいる雰囲気があるようです。


 さて、今日は有酸素運動のお話・・・。

 『うつ病には有酸素運動が良い』という話は

 皆さん聞かれた事があると思います。

 なんで有酸素運動が良いんでしょう。

 人間はストレスを受けるとストレスホルモンを分泌しますよね。

 交感神経が優位になってドキドキとか不安とかが強くなって

 しまいます。

 もうひとつのルートは、脳に達して血流を悪くします。

 脳の血流が悪くなると

 思考が回らない・簡単な計算ができない・考えがまとまらない

 頭の中が真っ白になってしまう・ミスが多くなる・注意散漫になる

 などなどが起こります。

 これもうつ病特異の病状の一つです。

 全員がそうなるのではなく、出る症状はさまざまですから

 そうなる人とならない人がいます。

 症状が出ていなくても脳の活性化が必要です。

 そこで、脳の血流を良くして活性化するのが有酸素運動や

 脳トレなどです。

 自転車漕ぎを5分~10分くらい行うと脳の血流が良くなるそうです。

 実際に自転車漕ぎをする前とした後の脳のMRI写真を見せて

 いただきました。

 自転車漕ぎをした後のMRIは赤く血流が良くなっている部分が

 はるかに多く映し出されていました。

 うつ病で頭が回らなくなっても、決して脳細胞が死んでしまった

 わけではないそうです。

 この脳に有酸素運動をしたり脳トレをして血流を良くし

 リハビリをかけていくと、また良くなってくる。

 例えば、腕を骨折してギブスをして、骨がちゃんと元通りになった

 とします。

 でもギブスを外しても、すぐに腕が動くわけではないですよね。

 リハビリテーションをして少しずつ筋肉を動かすようにして

 最終的にはもとのように動かすことができるようになる。

 それと同じと考えたらよい。
 
 脳にリハビリテーションをして、脳を活性化して動かすようにるす。

 
 有酸素運動と言えば、自転車漕ぎやスイミング、ジョギングなどが

 あげられます。

 でも、有酸素運動と言ってもうつ症状が強い場合、身体を動かすのも

 辛い場合があります。

 そんな時や雨で外での運動ができない時に有効なのが

 【フリフリグッパー体操】

 これは、筑波大学大学院の征矢英昭助教授が開発された「脳フィットネス」

 の体操で、認知症の予防、転倒防止、生活習慣病の予防改善

 感情コントロール、睡眠障害・うつ病の予防 などに有効とされています。

 やり方は フリフリグッパー体操(解説)

 マインドフルネス総合研究所のセッションでは

 この体操を歌を歌いながら5分くらい行いました。

 歌はなんでも良いそうで、好きな歌を歌えばいいのです。

 大きな声をちゃんとだして、手足バラバラの動きをすることにより

 有酸素運動をしたのと同じ効果があるそうです。

 ちゃんとやればかなり息が切れます。

 マインドフルネスの課題の中の1から12まで全部の日記に
 
 このフリフリグッパー運動でも他の有酸素運動でも行ったか

 行わなかったか毎日記録する欄があります。

 そうやってやっていく事によって脳を活性化し回復します。

 具合が悪くて運動できなくても5分でいいのと、家族みんなで
 
 やれば楽しみながらできるところが良いです。

 ついつい笑いが出てしまう・・・そこがまたうつ病には良いのです。

 
posted by シュガー at 17:07| Comment(2) | TrackBack(0) | うつ | 更新情報をチェックする

2011年03月08日

うつ病の再発率


 今日は昨日に続いての書き込みです。

連日投稿は久々です。

 ふと気になることがあって書くことにしました。

 その前に・・・・

 あきの状態はかなり良いです。

 普通の状態が続いています。

 姉と良く笑います。

 仕事から帰ると少しだけ横になりますが

 その後は元気に過ごしています。

 最近は、夜更かしすることも無く、「おやすみ~」っと

 自分からベッドに入って、あれ?っと思うともう寝ています。

 朝は起こされることなく出勤する1時間前に起きて来ます。

 精神疾患があると、女の子はどうしてもブルーディ前後に

 落ち込みがありますが、それも今回はほとんどありません。

 雨が降ろうが、雪が降ろうが、曇りだろうが関係ありません。

 前にも言いましたが、人の言葉にも左右されません。

 昨日は
 
 「病気がよくなってきたんだから、そろそろ自分の身の回り

  の事は自分でやらなきゃね」というと

 「お姉ちゃんにもそう言われた。私もそう思っていたの!

  何からやろうかな? そうだ!

  今までやってもらっていたけど・・・。

  朝は窓を開けて空気を入れ替える。

  ベッドをちゃんと直す。 そこから始めるね」

 今朝は、言ったとおりに実行できていました。

 当たり前の事です。

 その当たり前の事さえ今までできなかった・・・。

 朝早く起きようとすることで精いっぱいだったのです。

 今は違います。どんどん回復しています。

 歯車が動き始めてスピードがあがってきている感じです。

 自らやろうと思う気持ちが大切で、それが完治に向けて

 一歩一歩進んでいく原動力となります。


 さて、今日は気になったこと『うつ病の再発』について

 ちょっと考えてみました。

 うつ病、パニック障害等の再発率はかなり高いそうです。

  ※非定型うつはもともと治らないと言われています。

 あるサイトで見つけたのですが、

 まずうつ病を発症して治療をスタートし、1年たってもなお

 うつ病の診断基準以上の人(うつ症状の人)は約40%。

 つまり1年経っても治っていない人が4割いると言うこと・・・。

(治ったと思った人の中でも20%はまだ変と思っているらしい)
 
 治ったと思った人のうち1年以内に再発する人は40%、

 一生の内には80%(1年以内再発40%も含め)もの人が再発し、

 残り20%は再発以前に亡くなったか、ほんとうに

 再発しなかったのか分からない状態だそうです。


 英国の調査では、治ってから再発しなかった人は2割。

 症状が変わらず(治らず)命を落とす人が2割。

 再発を繰り返す人が残りの6割だそうです。

 (イギリスでは今、認知行動療法が盛んに行われその結果が

  少しずつ出始めているようです。)

 つまり・・・・うつ病やパニック障害はそれだけ再発率が高い

 ということです。

 一度発病すると、負の精神回路ができてしまっていますから

 一時的に回路が閉じても、また何らかのストレスがかかると

 その回路が開通してしまうということのようです。

 恐ろしいです。

 良くなったと元気に働いていても、自分でも気がつかない

 ストレスで、あれ?おかしいな?と思っているうちに

 どんどん症状が悪化し、気分がどん底まで落ちて行く

 という事も多くあるようです。

 
 まずは、完治を目指す。

 治ってきたら再発させない。

 それが大事なのです。

 「それは理想であって現実にはあり得ない」

 と思う人もいるようですがマインドフルネスなら

 その願いはきっと叶います。

 まずは完治。

 今、あきは薬を減薬しています。
 
 将来的には断薬できれば完治と言えます。

 ※現在飲んでいる抗うつ剤は2種類です。
  1日、ワイパックス3錠(1錠0.5mg) ルボックス1錠(25mg)。
  ワイパックスは飲み忘れるときもあるようです。

 完治できれば、5年間再発に十分気を付けて生活をする。

 5年間というのは癌と一緒ですね。

 5年経っても、変化に気づいたらマインドフルネスを実行する。

 というより、マインドフルネスはず~~っと一生やり続けて

 行くと思います。

 それが再発させない唯一の方法だと思っています。

ラベル:うつ 再発率
posted by シュガー at 09:42| Comment(2) | TrackBack(0) | うつ | 更新情報をチェックする

2010年11月15日

フリーター、家を買う【原因を取り除けばいいの?】


 先日、マインドフルネスのセッションに参加しました。

 あきは、自律神経失調症的な症状はあまり出ていないし気にならない

 ようですが、やはり気持ちが夕方かた落ち込んでしまうそうです。

 それでも、セッションに参加して先生からヒントをいただいて

 ここ数日はそれほどの落ち込みでもなく過ごしています。

 「思考は止める・・・でもね不安な気持ちは止めないんだって。

  あるがままにするんだって・・・・

  私、不安な気持ちも止めたり、ぽぃしたりしようとしていた

  だから良くならなかったんだね。」

 「そう・・・先生が戦っちゃ駄目ってメールで言ってたよ。

  戦わずに、あるがままだって」

 わかっているようっで、辛い時にはついつい忘れてしまいがちです。 

 それからだいぶ気持ちの底上げができたようで、落ち込みの度合いが

 少なくなりました。


 今日もあきは就職活動・・・ハローワークに行ってきました。

 「なかなか無いねぇ〜。でも自分だけに仕事が無いんじゃないと思った

  少しほっとし。ゆっくり見つけてもいい?」と聞いていました。

 「焦らず、ゆっくり探していいんだよ」と言いました。

 そして、今夜は久々にお友達と逢ってお泊り・・・・。

 「きっと楽しいね」といいながら出かけていきました。

 
  
 さて、最近「フリーター、家を買う」というドラマを見ました。

 全部しっかり見たわけではありませんが、なぜフリーターが

 家を買うのか、先日の放映で分かりました。
 
 「そっか・・・お母さんをうつの原因から遠ざけるために

  別の土地に家を買うんだね」というと、あきが

 「そうだよ!今わかったの(笑)

  でも・・・それじゃ駄目だよね。逃げてもよくならない」

 私もそう思いました。

 原因を遠ざけたらうつ病が治るというものではないですね。

 確かにストレスになることは避けた方がいいのかもしれませんが

 一時的にそれでよくなっても、うつの回路ができてしまっている
 
 ので、再発の可能性は高いです。

 もし、原因が避けられないものだったらどうでしょう?

 腹水盆にかえらないものだったとしたら・・・・。

 大失敗して首になってしまった。大失敗したことを元に戻すことはで

 きませんし、首を撤回してもらうこともできません。

 家族や恋人が亡くなった場合・・・・生き返ってくれはしません。

 ドラマの、お母さんに家を買ってストレスから開放してあげる

 というのはすばらしい親孝行ですが、それだけでは駄目だと思います。

 人間の記憶は、どこに引っ越しても一瞬にして辛かったその瞬間に

 移動することができてしまうのです。

 思い出してしまうのです。

 思い出というのはすばらしいですが、人間は思い出して、時間も場所も

 飛び越えてそのときに戻ることができるすばらしい能力がある反面、

 その能力がゆえに自分を苦しめてしまうこともあります。

 思い出しても、ストレスにならないように訓練するのが大事です。

 それがマインドフルネス療法だと思います。

 このドラマ、きっと最後にはお引越しをすることができるでしょう。

 でも、それでめでたしめでたしという内容の浅いドラマで無いことを祈るばかりです。
 
 なぜなら、うつ病などそんなに簡単なものではないからです。



ラベル:うつ
posted by シュガー at 22:26| Comment(0) | TrackBack(0) | うつ | 更新情報をチェックする