家族が、うつ病や非定型うつ病・パニック障害になると
まず『甘えているんじゃないか・・・育て方が悪かったんじゃないか?』
って思う親御さんって多いそうですね。
ここではっきり言えることは、甘え、わがまま、と感じてしまうけど
実は、それは病状であるということ。
それをしっかりと認識するところからスタートし直してみましょう。
以前にも何度か書いたのですが・・・・
あなたのお子さんは、小さい時から甘えが強くわがままで、我が強く
暴力的で、ひねくれ者で、怠けものでしたか?
よ~く思い出してみてください。
根は真面目で、心やさしいお子さんではなかったですか?
うつ病もそうですが、特に非定型うつ病は甘えと勘違いされやすい病気です。
勘違いしたままお子さんに強く当ったり、叱咤激励すると病状がよけいに
悪化してしまいます。
それはなぜか・・・・
答えはもうお分かりですよね!そうストレスホルモンの異常分泌を
起こしてしまうからです。
本人の気持ちとしては、親に対して心の奥底では
「申し訳ない・・・ 迷惑かけてばっかりいる・・・
しっかりしなきゃと思っている・・・ どうにかしなきゃと思っている」
のです・・・。あきがそうでした。
それができないのに、親に言われると、自分の気持ちのコントロールが
できなくなって、大声を出す、泣く、甘える、暴れる・・・
時にはリストカットするオーバードーズ・・・はては自殺しようとする
実際、あきは暴れまわったりはしませんでしたが、やはり少しの言葉で
落ち込みが激しかったり、異常に甘えてきたりしました。
たとえば
「あら?胡椒を切らしちゃったわ!今日お買いものに行けなかったからねぇ~」
というと、病気だったころのあきは
「私のせい?私が具合がわるかったから買い物にいけなかったの?」
と自分を責めて、すぐ具合が悪くなりました。
そんなつもりで言ったのではないのだけど、すぐネガティブに受け取りました。
(余談ですが、病気が治った今では、「胡椒切らしちゃった」というと
「買い物の時買わなかったママがいけないんでしょ!しょうがないなぁ~
胡椒なしでも食べられるから気にスンナ!」と言います 笑)
それよりもっときついことばで
「甘えているからそんななんだ! そんなの気の持ちようだ!」と言ったら
それこそすごい勢いでストレスホルモン分泌しちゃってあっと言う間に
具合悪くなっちゃいますよ。まったくの逆効果!
親が子供の病気を悪化させているという悲しい状況になってしまいます。
よく、家族の接し方などネット上で探すと
『がんばれ』と言ってはいけない
『焦らないで』と声をかけてあげましょう
って書いてあります。
生まれてから親は子供に『がんばれ・がんばれ』と声をかけて
育ててきました。
それを『がんばって』と言ってはいけないと言われると
かなり大変ですよね?
ついつい口からでちゃいそうになりますよね?
では、なんで『がんばって』って言っちゃいけないんでしょう・・・?
実は、うつ病や非定型うつ病・パニック障害になった人は、
み~んながんばった結果、発病してしまったんですよ。
もうがんばれないところまでめいっぱいがんばってるんです。
そこへ「がんばって」というと無理なのにまたがんばろうとする。
そうすると・・・お分かりですね!
ストレスホルモンが分泌されてしまうんです。
そして、具合が悪化する・・・結果は目に見えて分かっています。
『焦らないで』と声をかけましょう。
なんで?
本人は、焦っています。
仕事に復帰しなければ家族が養えない
学校に行かなければ自分の将来は無い
家事ができなければ家族に迷惑がかかる
このまま一生治らないんじゃないか?
一刻も早く治って元気になりたい!
特に多いのが将来に対する不安です。
そのため、焦ります。
治す方法が分からなければよけいに焦ります。
焦るととうなるか・・・そうもうお分かりですね!
ストレスホルモンが異常に分泌されて病状が悪化します。
だから『焦らないで』と声をかけてあげましょうと言われています。
でも、『焦らないで』と声をかけたらストレスホルモンは分泌
されないんでしょうか?
そんなことはありません。
治るっていうけど、いつ治るか分からない不安は心に大きく
のしかかっているのです。先が見えない不安。
いくら声をかけても、治す方法が分からないうちは焦ります。
では、治す方法を教えてあげましょう。根気よく教えてあげましょう。
そして、それを本人が身につけたいと思ったら、本人の意思で
スタートしましょう。
あくまでも本人の意思で!
どうしたら治るのか・・・それは以前に書いた記事をご覧ください。
『うつ病の原因と治す方法』
「甘やかしているんじゃないか」と思う事について・・・
どうしてもストレスホルモンを出さないように接しようとすると、
まるで甘やかしているように思えてしまいます。
でも、ストレスホルモンを出さないよう接している=甘やかしている のではなく
ストレスホルモンを出さないように接している=治療している
と考えてみてください。
特に、マインドフルネス療法を受けているのなら
今、いくら甘やかしたとしても、治った時は甘ったれではなく
しっかりした大人になっていますから心配しない事です。
あきの様子ですが、すっかり元気です。
今ちょっと心配なのは、仕事が多くて大変だそうなのです。
なんかとっても上司に頼りにされて、周りの人も
「ちょっとあきちゃんに仕事降り過ぎじゃない?」と心配してくれるくらい・・・。
それでも、異常なくらいの負けず嫌いで、ものすごい勢いで仕事をこなして
いるらしいです。
「疲れると再発するから気を付けてよ」最近何度か声をかけています。
一昨日「明日はスパ(健康ランド)に行きたい!パパがタダ券持ってるでしょ!
ママ、一緒に行こうよ」
確かに先日ソルトがスパのタダ券を当てました。
姉は仕事のために誘えません。そこで私とと思ったのでしょう。
私は別の用事があったのですが、「疲れているんだろうから付き合うか・・・」
と思い、昨日朝支度をしてあきに声をかけるため部屋に行くとまだ寝てました。
「やっぱり止めた・・・寝てる」
せっかく私が予定変更して支度までしたのに、って思って久々に激怒しました。
大きな声であきを怒り、予定を変えてまで合わせたのになによ!と言いました。
あきは、しら~~っと布団をかぶって寝ています。
そして昼ごろ何もなかったかのようにお茶の間に来て、にっこりして
「おはよ」とかほざきます!「今朝はごめんね」とかケロケロしてます。
疲れて眠かったのでしょうが、少しはこっちの身にもなれ!って思いました。
それでも、人の事など全然気にせず、ブランチを食べてテレビ見て笑ってます。
病気だったころとは、まるで人間が違ったようです。
病気だったころは、私がちょっと声を荒げるとハラハラドキドキ。
ストレスホルモン どば~~~ 気分はどど~~ん
アトピー バーン! 頭痛、めまい、胃痛 何でもアリでした。
今じゃどこ吹く風とで~~んとしています。
ほんと、笑っちゃいます。治ってよかったなぁ~って心底思います。