2012年04月11日

うつ病は脳の病気?心の病気?

 
 さくらが満開の今日この頃です。

 あきのさざ波は納まりました。

 「最近、調子がいいよ」と言います。

 落ち着いた感じです。気持も安定していて前向きな感じ。
 
 「ぽかぽかしていて毎日が気持ちいいね!春はうきうきるすね」

 とは言うものの、いつも桜が咲くころはアトピーがちょっと悪くなります。

 「毎年の事だから気にしない気にしない!」

 あきは自分に言い聞かせるように言います。


 今日は「うつ病は 脳の病気か・・・それとも心の病気か?」

 というお題。

 時々、さまざまな所で論議されていますよね。

 私は、心の病気でもあり、脳の病気でもあると思います。

 病院へ行くと当然『脳の病気』と言われるのでしょう。

 セロトニン仮説に基ずいて投薬されている訳ですからね。

 でも、うつ病も、非定型うつも、パニック障害も、PTSDも

 その他の不安障害も、病気の原因はストレスホルモンですよね。

 ストレスホルモンが異常に分泌されて、色々巡り巡って

 脳に到達して、扁桃体が興奮し脳を攻撃して変調をきたしてしまう。

 脳が心の原因もなく変調を起したなら脳だけの病気だけど

 原因がストレスホルモンならやっぱり心の病気ともいえますよね。

 ストレスホルモンって、悪役?

 って言うとそうでもなくて、人間の生命維持のために必要な

 ホルモンなのは確かです。

 問題は、通常より多く分泌してしまう事。

 ある人に聞いた話し(受け売りですが)

 「胃」の中には「胃酸」がありますよね。

 ご飯を食べると胃に入っていって、
 
 「食べ物がはいってきたぞ~~~」という脳の命令によって

 胃酸が分泌されて、胃の中の食べ物をある程度溶かされて

 胃はその溶かされた食べ物を腸に送り込む。

 胃酸ってすごい働きをしているんですね。

 でも、胃酸もストレスなどで胃酸過多になる事があります。

 そうすると、むかむか胸やけや、胃痛になったりしちゃいますね。

 それくらいならまだ薬で治す事ができますが、ひどくなると

 胃を大きく傷つけ、穴まで開いてしまうとか・・・・。

 人間の体に大切な胃酸ですが、多く分泌されると自分の身体を攻撃

 してしまうんですね。

 それと同じで、ストレスホルモンも異常に多く分泌されると

 自分自身を傷つけてしまう。

 自律神経のバランスを崩し、身体症状(胃痛・頭痛・微熱・鳥肌・・・など)

 に出てしまったり、脳に変調をきたすと、思考停止、物忘れ、物覚えが悪い

 気分が落ち込む、不安が強くなるな(精神症状)どなど・・・になります。

 じゃストレスホルモンって脳の病気だから分泌されるの?って言うと

 そうでもあり、そうでもないということでしょうか・・・。

 玉子が先か、にわとりが先か・・・っていう問題だけど

 脳の病気が最初ではなく(交通事故などの外的損傷は別)

 ストレスホルモンの過剰分泌が先だと思うのです。

 以前にも書いたのですが

 ストレスを受ける(長期間あるいは短期間に強いストレス)⇒

 ストレスホルモンの異常分泌⇒

 (1)自律神経の乱れ(交感神経が優位になってしまう)⇒身体症状にでる。

 (2)脳の扁桃体が興奮し精神症状がでる。

 そうすると、辛い症状が出てまたストレスホルモンを分泌してしまう。
 
 で・・・また身体症状や精神症状が悪化する。

 という堂々巡り。

 治療の方法としては、どこでこの堂々巡りを止めるかということだと思います。

 薬の場合、脳で分泌されるセロトニン濃度を上げて取り込みやすくする

 その事により、脳がリラックスして堂々巡りを止める。

 マインドフルネスなどの心理療法の場合、ストレスホルモンの分泌を
 
 押さえて、心身共にリラックスできる訓練をしてコントロールし

 堂々巡りを止める。

 薬で治ればほんとに楽です。

 飲めばいいだけ・・・でも治らない人が多いのです。

 それで治った人はほんとにラッキー!

 でも、また自らストレスホルモンを過剰に分泌したとしたら

 再発なんてこともありうるんですね・・・・。

 では、ストレスホルモンってなんで多く出ちゃうのでしょう。

 適度に出ていてくれればいいのに・・・。

 その名の通り、ストレスが原因なんですね。

 ストレスは心が知らず知らずのうちに作り出すものです。

 (同じようなストレスを受けても、あまりストレスと感じない人もいます。 
   また、過敏に反応する人もいます。
   それが良い悪いでは無く、その人の持っている特徴と言えます。)

 たとえ、ストレスを感じない人でも感じる人であっても、

 短期間に強い衝撃的なストレスを受けてしまったら・・・

 軽度であれ長い間ストレスを受け続けてしまったら・・・

 ストレスホルモン分泌する機能が壊れて多く分泌してしまう可能性があります。

 ※機能が壊れたという言い方は適切ではないかもしれませんが
  分かりやすい例えと思ってください。

 この場合、少し休んでストレスをあまり受けない環境することも大事ですが

 自らストレスホルモンを分泌しないようにすることがもっと大事です。

 ではストレスホルモンってどんな時に分泌されるの?

 ここで心の問題が出て来ます。

 ストレスホルモンは、ストレスを受けて、自分の心が

 「嫌だな」「辛いな」「寂しいな」「悲しいな」「悔しいな」などの

 ネガティブな思考が起きると分泌されます。

 その思いが強ければ強いほど多く分泌されてしまいます。
 
 また、その分泌する機能が壊れてしまった場合(先ほどの例え)

 ほんの少しのストレスでも多く分泌されるようになってしまうのです。

 そして自律神経・交感神経が優位⇒身体症状 脳の扁桃体の興奮⇒精神症状

 に異常をきたしてしまいます。そして堂々巡り・・・

 だから、「心の病気」でもあり「脳の病気」でもあるのですが

 私は「心の病気があって、脳の病気につながった」と考えています。

 この「心」を自分でコントロールできるようになると、自律神経の

 交感神経と副交感神経のバランスが取れるようになり、脳の扁桃体の興奮を

 自ら押さえられるようになり、次第に完治していきます。

 この「心のコントロール」をする手法がマインドフルネス療法なのですね。

 私はそう理解しています。

 考えを変えることもなく、性格を変える事もなく、ただ心をコントロールする

 手法を身につければ再発も防げるという訳です。


 【拍手にコメントくださった方へ】

  よっちゃんさんへ
   お返事が遅くなってしまい申し訳ないです。
   「メランコリー」と「非定型」は、症状がまったく間逆ですね。
   なので誤解を受けやすいです。
   鉛様麻痺感の状態が分かっていただけ嬉しいです。
   本人は、ほんとに辛いらしいです。
   良くメランコリー型の人が「非定型うつが羨ましい。
   一時的にでも楽しい事があると楽しめちゃうから」と言います。
   あきにその話をすると「確かにね・・・それはあるかも」
   と言っていました。「でも、鉛様麻痺感が無いほうが羨ましい」
   とも言います。どちらとしても両方辛い病気ですよね。
   マインドフルネス、チャレンジしていますか?
   きっと良くなりますよ!

 くまちゃんさん
   あら・・・見つかっちゃいましたか?(笑)
   偶然に見つけていただいたとのこと。
   くまちゃんさんの少しでも参考になれば嬉しいです。

 ユキノシタさん
   呼びかけてくださってありがとうございます。
   本文がありませんでした。
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posted by シュガー at 15:35| Comment(0) | TrackBack(0) | マインドフルネス | 更新情報をチェックする
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