2011年10月11日

脳に大切な灰白質(かいはくしつ)


 今日は、灰白質(かいはくしつ)のお話しをしましょう。


 まずは灰白質(かいはくしつ)って何でしょう?

 灰白質とは簡単に言っちゃうと『神経細胞の集まり』だそうです。
  
 あの大脳の表層つまり大脳皮質

 (良く脳を図にするとしわしわになっている部分)

 は、この灰白質で出来ているそうです。

 よく、うつ病患者は脳が委縮しているという説を聞きますが、
 
 脳全体が縮むのは、灰白質の体積が減っていく・・・

 つまり神経細胞層の体積が減っていくことが原因だとわかって

 きたそうです。

 この灰白質(神経細胞)は年齢と共に年々一定の量減少していきます。

 灰白質が減ると情報を出す神経細胞が減っていくのでいろいろな情報を

 処理する能力は落ちて行きます。

 どうやらうつ病の場合、年齢に関係なくこの灰白質の体積が急激に

 減っているのかもしれません。

 そうすると記憶力が減退する。物忘れが激しくなる。簡単な計算ができない。

 それを食い止める、あるいは改善するにはどうするか・・・。

 毎日5分から10分の計算ドリルや脳トレが良いと言われています。

 でも、たぶんそれだけではうつ病は治らないでしょう。

 脳の血流が悪くなっているからです。

 脳の血流を劇的に回復させるには『有酸素運動』が最適です。

 ジョギングや水泳などがそれですが、マインドフルネス総合研究所では

 短時間で非常に効果的にな『フリフリグッパー体操』を教えてくれます。

 これを歌いながら一日1回(約10分くらい)やると良いのです。

 それと同時に一番肝心なのは灰白質の体積を増やす方法。

 マインドフルネス療法は、アメリカの特に都市中心に爆発的に流行
 
 しているそうです。

 今年のニューヨークタイムズ誌では、注目のコンテンツとして

 数日にわたりトップに君臨していたのが『マインドフルネス瞑想』の

 記事だそうです。

 そのマインドフルネス療法こそが、灰白質の体積を増やす方法なのだそうです。

 そうです・・・というのは私は英語が訳せません。

 辞書片手に時間をかければ良いのですがそうもできないため、

 他の記事を使わせていただくことにします。(すみませんお許しください)

 今年1月30日に、『Psychiatry Research:Neuroimaging』という

 たぶん医学専門書なのだろうと思うのですが、その特集号に乗ったという

 記事と翻訳をコピペさせていただきます。


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 精神を集中させるマインドフルネス瞑想(Mindfulness Meditation)
 を続けると、記憶や自我、共感、ストレスに関連する脳の部分に変化を
 もたらすと米・独の科学者が発表した。

 マインドフルネス瞑想とは、意識を集中して自分がこの瞬間に行っている
 ことを観察しそれに対する思考や感情に囚われないようにする訓練のこと。
 このトレーニングによって、広い見地に立って自分の存在に気づき、
 否定的な思考パターンに陥るのを防ぐ。

 マサチューセッツ総合病院(Massachusetts General Hospital)と
 ドイツのギーセン大学(University of Giessen)の研究者らは、
 16人の被験者に対してマインドフルネス瞑想(MBSR)を使ったストレス
 解消コースを8週間受けるよう指示した。
 彼らはトレーニングの前後に被験者らの脳のMRIを撮影し、まったく
 瞑想経験のない17人と比較した。

 その結果、トレーニングを受けた被験者らは、脳内の海馬と呼ばれる部位
 にある灰白質の容積が密集し、増大していることが分かった。
 この部位は、学習や記憶、感情、思いやり、内省などに関係している。
 一方、不安や恐怖などに関連する扁桃体においては、灰白質の容積が減少
 している事が分かった。

 マサチューセッツ総合病院のサラ・ラザー(Sara Lazar)博士によると、
 マインドフルネス瞑想のコースにより被験者らの脳の構造に変化が見られ、
 彼らが幸福感を感じるなどポジティブな効果があったという。
 また、ギーセン大学のブリッタ・ホルゼル(Britta Holzel)博士は
 「脳は可塑的であり、瞑想することにより脳の構造を変え、幸福を増大させ、
 人生を豊かにすることができるのは素晴らしい」と語った。瞑想が脳内の
 機能を高めることがその他の研究でも指摘されており、今後はその基本的な
 しくみについて研究していくという。

 今後、同研究はPTSD(心的外傷後ストレス障害)などの症状にも役立つ
 ことが期待されている。

 同論文は1月30日付け
 『精神医学研究(Psychiatry Research):神経画像(Neuroimaging)』
  特集号に掲載された。(翻訳編集・春馨)

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 今やアメリカではマインドフルネスが大流行で、うつ病患者でなくとも
 
 毎日の瞑想をする人が増えているそうです。

 もちろん、うつ病の予防にもなりますし、幸福感が増大するらしいです。

 何にでも感謝の気持ちがわいてきたり、些細なことに捕らわれなくなる。

 それによって人間関係・仕事・家庭などがスムースに行き、瞑想で幸せ
 
 な気持ちになるだけでなく、実生活でも幸せになれるというものだそうです。

 同時に、世界各国ではさまざまな有名大学でマインドフルネス瞑想の効果

 の研究が盛んに行われています。

 そう考えると、日本はまだまだ原始的と言われる「認知行動療法」さえ
 
 浸透していない事実に、なんかとても切なくて残念な気持ちでいっぱいです。

 もっと多くの人が、各地の医療機関で「マインドフルネス療法」を受けられる
 
 日が一日も早く来る事を祈るばかりです。



 あきの様子ですが、普通で好調です。

 先日、旅行に行きました。

 その報告は、また後ほど・・・・

 最近時々思います。

 あきを見た人はきっと

 「うつ病だったと言われても信じない」

 だろうなぁ~って・・・・。

posted by シュガー at 14:35| Comment(0) | TrackBack(0) | マインドフルネス | 更新情報をチェックする
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