2010年03月22日

薬(抗うつ剤)が中・軽度うつに効かないという裏付け

 前日にも書きましたが、抗うつ剤が特に軽傷・中程度のうつ病に

 効きにくいという裏付けを書きます。

 実はソルトが正月明けに読売新聞に書かれていた抗うつ剤が効かない

 という内容の記事を、マインドフルネス総合研究所の先生も大きく取り上げ
 
 られました。

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 2010年1月7日(日本版) ウォールストリートジャーナル

 ワシントン発

 重度のうつ病患者は抗うつ剤から恩恵を受けるが
 軽度から中程度のうつ病患者には抗うつ剤の効果が
 ほとんど、あるいはまったくないとする新しい
 解析結果が5日明らかになった。

                以下省略

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 全文書いちゃうと著作権の問題などあるので省略します。

 ご覧になりたい方は、図書館などで今年の1月7日の新聞を

 見てください。かなり衝撃的な発表です。

 というだけでは、裏付けにならないので要約して簡単に書きます。

 要するに重症患者、中程度の患者、軽度の患者さんたちに

 SSRIの新薬と、小麦粉のように、まったく効き目もなく、身体にも

 問題の無いダミーの薬(見た目まったく分からないもの)

 を実験に参加してくれた患者にどちらがダミーか内緒で投与したそうです。

 すると重度の患者さんの新薬を使った人はかなり症状が改善された。

 重度の患者さんで、ダミーを使った人は改善が無かった。

 また、中程度・軽度 の患者さんは新薬・ダミーどちらを
 
 使用しても、改善は無かったというものだそうです。

 ペンシルベニア大学の心理学教授ロバート・デルバイスさんによると

 抗うつ剤の効果を検討する実験は、今まで多く行われてきたけど

 それらは全部重度のうつ患者を対象としたものだったと言っています。

 実は、中程度、軽程度で苦しんでいるうつ患者さんはうつ病患者の

 大半をしめるそうです。

 それなのに、効くか効かないか実験しないで投与していたことになるようです。


 そこでオススメなのが心理療法です。

 でも、合う人と合わない人がいるということを一応お伝えしておきます。

 ・軽いうちにうつ症状に気づいたら心理療法を受けましょう。

 ・重いうつ病になったら抗うつ剤投与と休養しましょう。

 ・うつ症状が軽くなってきたら心理療法を受けましょう。

 ・治ったと思っても再発しないように心理療法を受けましょう。

 ・今、うつ病でなくても予防として心理療法を生活に取り入れましょう。

  ※マインドフルネス総合研究所の先生に教わった事です。
   心理療法とは、『認知行動療法』『マインドフルネス療法』です。

  マインドフルネスは認知行動療法より新しい心理療法ですが

  日本にはなかなか指導してくれるとことが少ないです。

  認知行動療法の全国で行われている病院・施設のリストがある

  URLを見つけましたのでリンクしておきます。

  http://psych-toolbox.hp.infoseek.co.jp/CBT/kikan.html

  でも、できればマインドフルネスがいいよなぁ~って思います。



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posted by シュガー at 12:38| Comment(0) | TrackBack(0) | マインドフルネス | 更新情報をチェックする
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