2014年01月29日

非定型うつ病


 大変ご無沙汰しています。

 寒い中にも、時折春の予感がする今日この頃ですね。
 
 おかげさまで、我が家はみんな元気です。

 あきの断薬3年目も順調です。

 そのあきが、最近うつ病時代を振り返るようになりました。

 特に非定型うつ病について、色々と調べているようです。

 自分の病状に関係あることを勉強したいと思っているそうです。

 あきが一番具合の悪かったころの事を、あまり覚えてないという事は

 何度も本人から何度か聞いています。

 苦しかった・・・辛かった・・・もう二度とあの思いをするのは嫌。

 でも、その時の周りの状況はどうだったのか?

 なんか、現実ではなく幻想のようにうっすら覚えている感じだそうです。

 (健忘症。記憶が無い・薄い。これも、うつ病や非定型うつ病症状の一つです)

 一番の疑問は『非定型うつ病はやはり甘えではなかったのか?』

 状況を覚えてないだけに、ほんとはもっと頑張れたんじゃないか?

 甘えが重なって非定型うつ病になってしまったのではないか?

 という気持ちが何度も湧いてくるそうです。

 『非定型うつ病は甘えではない』と頭で分かっていても

 立証できるものを探しているそうです。

 改めて非定型うつの症状を書き出すと・・・

 1.朝具合が悪いうつ病と違い、夕方から夜具合が悪くなる。
  不安になる。イライラする。悲しくなるなど。
  同時に体調も悪くなる。

 2.過眠
  うつ病のように「眠れない」という事が無い。
  人によっては、一日中眠っている。

 3.過食
  特に甘いものが欲しくなる。食べ過ぎて太る

 4.好むこと、楽しいことはできる。
  遊んだり、出かけたりができる。
  ただし、できるけど辛いという症状もある。

 5.鉛様麻痺感
  ストレスがかかると(一瞬、嫌だな!って思ったりしたとき)
  手足がず~んと重くなる。
  そのストレスが強くなると体を起こしていられなくて
  倒れこんでしまう。重力がかかったようになる。
  時間が経過すると麻痺感が取れてくる。

 これらは、非定型うつ病の『症状』なのです。

 眠れる。ご飯やおやつは食べられる。
 
 好きな事が出来たり、遊びに行くことができる。

 嫌な事があると倒れる。

 こう見るとやはり、「甘えているからじゃないの?」という
 
 気持ちになってしまうのは自然な感情だと思うのです。

 それは、周りの人はもちろん、本人自身もそう思ってしまうようです。

 あきは、非定型うつ病に関する本を読み漁っています。

 本屋で購入したり、図書館に通ったり、色々調べる中で

 「やっぱり非定型うつ病は、甘えじゃないってだんだん

  分かってきた。」と言います。

 その中で、あきから聞いてすごく納得した事があります。

 「一つだけね、わかったのは、過食はストレス解消のために

  食べてしまうのではないという事だよ」

 非定型うつ病は、過食だけではなく拒食になる時期もあります。

 ただ、あきを見ていて感じたのですが、過食の時は、

 ご飯やお菓子を『むさぼり食べる』と言った方が良いくらい

 食べ物を前にすると目の色が変わったように夢中で食べていました。

 当然、一時すごく太りました。

 ストレスがかかると、食べたくなる。

 食べている最中は気持ちが楽になる。

 ただし、食べ終わった後、ふと気が付くと強い自己嫌悪の念に

 襲われる。

 「また食べちゃった・・・自分はダメな人間だ!」

 と、その落ち込みは非常に強くまたストレスホルモンをどんどん

 分泌する・・・また過食する・・・この悪循環。

 それを、あきはマインドフルネスで『あるがまま』を学び、身に着け

 非定型うつ病を治しました。

 食べてもOK 食べなくなればなおOK という具合です。

 で・・・ 話を戻しますが・・・あきが言うには

 過食になるのは、ストレス解消のためではないと言うのです。

 人間、体の水分が少なくなるとのどが渇きますよね。

 のどが渇くと、必然的に水を飲む。

 つまり体の水分が不足すると、脳が「水を飲んでくださいね」

 と命令して、のどが渇いた感じがして水を飲む。

 当たり前の事ですが、それが過食にも言えるらしいのです。

 あきが言っていた詳しい名称(ホルモンの名前など)や難しい

 科学的な理論までは覚えられませんでしたが、簡単に言うと

 この病気になりストレスがかかると

 「糖分が不足していますよ!」という命令を脳が出すそうです。

 「糖分が不足しているから甘いものを食べてください」

 という脳の指令によって、食欲がわいたり甘いものを欲するという

 ことだそうです。

 「お腹がすきましたからご飯食べてくださいね」とか

 「塩分が足りないからしょっぱいものを食べたいですね」

 という命令と同じように、脳からの指令で過食になってしまうそうです。

 つまり、過食になるには、生きて行くために体のバランスをとるための

 方法なのだそうです。

 非定型うつ病の場合、どうやら甘いものが強く欲しくなるときは

 病状により体の糖分が病状によって奪われて、その不足を補うために

 脳が補給を要求しているということのようです。

 簡単に話てしまいましたが、実際はもっともっと複雑なようです。

 そう考えると過食は甘えではないという事になりそうです。
 
 過食については、少しずつ分かってきたようですが、過眠とか

 鉛様麻痺感については同様と考えられるのでしょうか・・・?

 あきは、これからも色々と調べて行くそうです。

 「少しずつ自分の中で非定型うつ病は甘えではないって立証

  できそうになってきた。

  それが納得出来たら、私の再スタートになると思う」

 と言っています。 

 どうやら人生の目標を見つけたようですのでがんばってほしいです。

posted by シュガー at 14:49| Comment(2) | TrackBack(0) | マインドフルネス | 更新情報をチェックする