2012年11月26日

マインドフルネス卒業後の不安


寒くなってきましたね・・・

 今年もあと1ヶ月余・・・。

 早いものです。

 あきは最近『血圧』を気にしています。

 そこで、ソルトが血圧計(安いやつ)を買ってあげていました。

 (甘い父親です)

 朝晩それを手首に巻いて量っています。

 いつも上の数値が100に届かず、80とか良くても90とか・・・。

 ソルトが「困ったなぁ どうすればいいのかな?」と言うと

 「あ!どうすればいいかは知ってるよ」とあき・・・

 ソルト「ほぉ・・・どうすればいいんだぃ?」

 あき「毎日観察して・・・」

 ソルト「ふむふむ・・・」

 あき「名前をつけて・・・」

 ソルト「ん?」

 あき「ぽぃ!」

 ソルト「を~~~~~~ぃ!それはうつ病を治す方法だろう!」

 大爆笑!

 確かに血圧が低いと冷え症だし、便秘気味だし、目覚めも悪いし

 体調もすぐれない事が多いだろうけど、ショウガを食べるとか

 飲むとか、半身浴するとかで対処していくか漢方がいいんだろうと思います。

 私も若いころ低かったけど、年共に正常値になりましたしね。

 そんな日々を送っていて、あきは再発の兆しはまったくありません。

 たぶん、通勤の間の40分。呼吸法をやっているんだと思います。

 「大丈夫!やってるよ。心配しないで!もうあの辛さは嫌だもの」

 先日は職安に行って色々探したけど

 「今のところ、今の職場より良いところが見つからない」と言います。

 今の職場は、人間関係がとても良好で、みんなほんとにイイ人!

 だそうです。それでも自分を成長させるためにはこのままではいけない

 と言うのです。

 ま・・・どっちとしても自分で考えて行動してください。

 って事ですね。(笑)

 年末には大親友と二人で「お伊勢参り」に1泊旅行するそうです。

 若い娘が二人でお伊勢参り?って思いましたが、

 今、流行っているそうです。

 本来なら年始に行くのが良いのだろうけど・・・・

 「パワースポットだし女子力アップしてくる!

  日本の神教についても少し知っておきたいし・・・」

 先日は、今年の紅葉は10年に一度の当たり年ということで

 突然思い立ち「京都行こう!おぅ!」って意見が一致。

 日帰りという強硬スケジュールで、ソルトの運転で行ってきました。

 昨年秋、あきと一緒に旅行した京都・・・あれからちょうど1年です。

 参加者、ソルト・あき・私・・・・姉は仕事でした。

 ほんとにきれいでした。あきは自分で先日買った小紋(和服)を着ました。

 それでも、疲れも見せず元気なあきでした。

20121118-1.jpg
南禅寺境内です。


 さてさて、近況はこのあたりにしまして、本日のお話しは・・・

 『卒業後の不安について』

 特に、マインドフルネスのセッションを卒業してから大きな波が来たら

 ひとりで対処しなければならないと不安になるかもしれませんが

 ひとりではないですよ。不安な事、波が来たと思ったら

 卒業後も先生に相談しましょう。

 セッション10まで終了しても、まだまだまだまだ完治ではありません。

 良くなってきたから治ったと思って、呼吸法や洞察法を止めてしまったり、

 減らしてしまってはいけません。

 なぜならどんな些細なきっかけでまたいつ落ちてしまうか分からないからです。

 特に、環境の変化はきっかけになりやすいです。

 治ってきたから就職をした。転職をした。異動になった。結婚をした。離婚した。

 引越しをした。身近な人が亡くなった。失恋しちゃった・・・。

 悪い事ばかりでなく、良い事であっても知らず知らずのうちに

 ストレスになっている場合があります。

 でも、それらの事があったからダメだというのではないのです。

 就職したり、結婚したり、引っ越ししたりして環境が変わったら

 今まで以上に呼吸法や洞察法を行うようにして乗り越えて行くのです。

 始めは不安かもしれないけど、段々乗り越えられるようになります。

 そして、短い人で1年~2年。重症だったり長い期間患っていた人は

 5年~6年という長いスパンで焦らず完治を目指しましょう。

 完治を目指すのはセッション中だけではなく、セッション終了後に

 持続して行う事を言います。

 (セッションは10回までですから1年弱で終了です。

  その後、自分で自宅でライフスタイルの中で自分でトレーニングします)

 「あ!落ち始めたな・・・」って感じたら・・・

 呼吸法を今までより多くしましょう。

 特に早く元の軌道に戻したいのなら1時間2時間3時間・・・という長い時間

 必死で呼吸法をし軌道修正しましょう。

 特に、強い落ち込みが来た時は、修行僧のように呼吸法をしましょう。

 ※マインドフルネスは宗教ではありませんが例えで修行僧と言いました。

 『マインドフルネス・瞑想・座禅の脳科学と精神療法』に出てくる

 非定型うつ病の女の子のように、何時間でも呼吸法洞察法をやる。

 やればやるだけ早く復帰します。

 ここで戻さないと、どどどど~~~って落ち込んでしまって戻す事が

 さらに大変になってしまう場合があります。

 自分はダメだ・・・マインドフルネスでもダメだ・・・

 と諦めない事。それが大事です。

 卒業しても、なお不安になった時や具合が悪くなった時は
 
 もう一度テキストを読み直してみましょう。

 忘れてしまっていると思っても、潜在意識の中や身体が覚えている

 と思いますから、思い出してやってみましょう。

 それでも不安だったらまたセッションに参加すれば良いです。

 このウェブサイトの「ごあいさつ」にも書きましたが

 人間生きていれば何度でもやり直しができます。

 
 さて、もう一つのお話し・・・。

 卒業真近になってきたり、卒業後、症状が良くなってくると

 有頂天になりがちです。

 ついつい、楽しい事をたくさんしたり、行け行け!になっちゃったり。

 仕事バリバリしちゃったりです。

 ですが、あくまでも「病み上がり」ということを忘れないように

 しましょうね。

 そして、ここで不安が出てくるのが「テンションがハイになる事」です。

 「あれ?もしかしてうつ病じゃなくて双極性障害(躁うつ病)だったのでは?」

 という疑いがでてきることがあります。

 あきにもありました。すごく心配しました。

 どよ~~んとした時期から良くなったのですごくテンションが高く
 
 なったような気がしました。

 とにかく多弁になりました。

 「もう、話をするのを止めなさい」と言っても

 「嫌だ!楽しいんだもん」と言いました。

 当然、双極性障害が私の脳裏に浮かびました。

 でも、よ~く冷静に見てみると答えはすべてNoを示しました。


 1.多弁なのは、私(母親)の前だけだと言う事。
 
 2.夜、何度か部屋をのぞきに行くと、ちゃんと眠っている事。

  朝起きても「良く寝られた」と言っていた事。

 3.「何でもできるんだぞ!なんて思ってないから大丈夫」と
 
  本人が言っていた事。

 4.すぐに落ち着いた事。

 5.その事を医師に言うと「双極性障害はⅡ型であっても

  もっとテンションが高いですから大丈夫。うつ病の

  良い波の一つでしょう」と言われた事。

 
 特に、医者は内科や外科のように血液検査やレントゲン検査など

 科学的検査をして病名を決めるのではなく、本人や家族の問診で

 決める場合が多いので、自分と家族でちゃんと見極める事も

 大事だと思います。

 そして、ほんとに心配で疑わしいのなら、『光トポグラフィー』

 を受けてみるのも良いのではないかな?

 うつ病か、双極性障害か、統合失調症か・・・。

 脳派で分かるそうです。

 ※参考URL※

 http://matome.naver.jp/odai/2131700063827326501



 【コメントいただいた方へのお返事】


  まりんさん
   お返事が遅くなってごめんなさい。
   こんなに期間が開いてしまってお役にも立てずにすみません。
   呼吸法は、ほんとになかなかコツがつかめない人もいるようですね。
   普通に呼吸している延長線上で良いのですが、体調が悪いうちは
   短時間呼吸法の連続で良いと思います。
   できれば、しょっちゅう短時間呼吸法をやっていると早く良くなります。
   体調が良くなってくれば、長い時間できるようになります。
   15分過ぎまでできるようになると、良くなる事に拍車がかかります。
   でも、焦らない事です。短時間呼吸法でまず少しでも『体調の良い時間』
   を確保しつつ、少しずつ時間を伸ばしていけばいいんです。
   すぐ出来る人と出来ない人がいても、やり続けて行く事で必ず
   良くなると思いますよ。出来ない日が有ってもイイ!
   明日もがんばろう!が一番の特効薬。
   マインドフルネス総合研究所で、私もあきもそう教わりました。 
   マインドフルメイトでも同じだと思います。
   見守るのって辛くて難しいですよね。私もそんな時期がありました。
   (遠い目・・・・)
   きっと、まりんさんにも娘さんが良くなって「あんな事があったなぁ~」
   って思える時期が来ます。マインドフルネスに出会ったのですから
   あとは課題をできるだけこなしていく。色々不安にもなるでしょうが
   それだけで治ります。 ファイト!
  
  よっちゃん    
   ケロケロあきは、毎日がケロケロです(爆笑・意味不明)
   仕事もようやく慣れてきて、少し余裕がでてきたようです。
   「壊れて行く心」・・・恐ろしいですね。
   それはそれは怖かったでしょうね。でも、良くなってきて
   よかったですね。マインドフルネス自分の物にしたのですから、
   得心が行くまでこれから先もじっくり腰を据えて取り組んでください。
   波が来ても慌てない事。事前に対処法を用意しておく事。
   来たら即座に行動(呼吸法・洞察・ただ見る・などなど)に移すこと。
   うつ病は治らないうちはまだマイナスだと思えるのですが、
   うつ病の経験は、治った時、一瞬にして人生のプラスになるのです。
   マインドフルメイトの体験談を書いた山梨の女性も書いていましたね。
   「今は病気になる前よりも人生を楽しんでいます。
    (うつ病に)なって良かったとすら思っています。」って・・・。
   よっちゃんにとって、これから先、ず~っと良き人生でありますように!

  おだやかさん
   ほんとにお久しぶりです。
   コメント拝見し、びっくりしました。
   申し訳ないのですが、個々にお返事・メール等は控えさえて
   いただいております。ほんとごめんなさい。
   ただ、私の書いているつたないこのブログからちょぴっとでも
   ヒントが差し上げられるとイイのですが・・・・と思っています。
   これから、なが~い人生。もう一度素晴らしい物にしてみましょうよ!
   諦めない心。それが完治への道です。

  hitomiさん
   御無沙汰です。断薬までできましたか!すばらしい!
   減薬から断薬まで大変だったと思います。
   あれから呼吸法をず~~~~っと止めなかったとの事。
   それが一番後押しをしてくれたんだと思いますよ。
   すごいです!がんばられましたね。
   私のつたないブログが少しでもお役にたてていたのなら
   こんなに嬉しい事はありません。
   あきの成功例(?)は、まだまだ油断できませんが、あと1年
   長くて4年。完全なる完治に向けて書きつづってまいります。
   もちろん、万が一再発したとしても隠さず書くつもりです。
   あと数年、時々このブログをのぞきにきてくださいね。

posted by シュガー at 16:13| Comment(0) | TrackBack(0) | マインドフルネス | 更新情報をチェックする

2012年11月05日

うつ病・非定型うつ病 家族はどうすれば?


 家族が、うつ病や非定型うつ病・パニック障害になると

 まず『甘えているんじゃないか・・・育て方が悪かったんじゃないか?』

 って思う親御さんって多いそうですね。

 ここではっきり言えることは、甘え、わがまま、と感じてしまうけど

 実は、それは病状であるということ。

 それをしっかりと認識するところからスタートし直してみましょう。

 以前にも何度か書いたのですが・・・・

 あなたのお子さんは、小さい時から甘えが強くわがままで、我が強く

 暴力的で、ひねくれ者で、怠けものでしたか?

 よ~く思い出してみてください。
 
 根は真面目で、心やさしいお子さんではなかったですか?

 うつ病もそうですが、特に非定型うつ病は甘えと勘違いされやすい病気です。

 勘違いしたままお子さんに強く当ったり、叱咤激励すると病状がよけいに

 悪化してしまいます。

 それはなぜか・・・・

 答えはもうお分かりですよね!そうストレスホルモンの異常分泌を

 起こしてしまうから
です。

 本人の気持ちとしては、親に対して心の奥底では

 「申し訳ない・・・ 迷惑かけてばっかりいる・・・

  しっかりしなきゃと思っている・・・ どうにかしなきゃと思っている」

 のです・・・。あきがそうでした。

 それができないのに、親に言われると、自分の気持ちのコントロールが

 できなくなって、大声を出す、泣く、甘える、暴れる・・・

 時にはリストカットするオーバードーズ・・・はては自殺しようとする

 実際、あきは暴れまわったりはしませんでしたが、やはり少しの言葉で

 落ち込みが激しかったり、異常に甘えてきたりしました。

 たとえば

 「あら?胡椒を切らしちゃったわ!今日お買いものに行けなかったからねぇ~」

 というと、病気だったころのあきは

 「私のせい?私が具合がわるかったから買い物にいけなかったの?」

 と自分を責めて、すぐ具合が悪くなりました。

 そんなつもりで言ったのではないのだけど、すぐネガティブに受け取りました。

 (余談ですが、病気が治った今では、「胡椒切らしちゃった」というと
 
  「買い物の時買わなかったママがいけないんでしょ!しょうがないなぁ~

   胡椒なしでも食べられるから気にスンナ!」と言います 笑)

 それよりもっときついことばで
 
 「甘えているからそんななんだ! そんなの気の持ちようだ!」と言ったら

 それこそすごい勢いでストレスホルモン分泌しちゃってあっと言う間に

 具合悪くなっちゃいますよ
。まったくの逆効果!

 親が子供の病気を悪化させているという悲しい状況になってしまいます。

 よく、家族の接し方などネット上で探すと

 『がんばれ』と言ってはいけない

 『焦らないで』と声をかけてあげましょう

 って書いてあります。

 生まれてから親は子供に『がんばれ・がんばれ』と声をかけて

 育ててきました。

 それを『がんばって』と言ってはいけないと言われると

 かなり大変ですよね?

 ついつい口からでちゃいそうになりますよね?

 では、なんで『がんばって』って言っちゃいけないんでしょう・・・?

 実は、うつ病や非定型うつ病・パニック障害になった人は、

 み~んながんばった結果、発病してしまったんですよ。

 もうがんばれないところまでめいっぱいがんばってるんです。

 そこへ「がんばって」というと無理なのにまたがんばろうとする。

 そうすると・・・お分かりですね!

 ストレスホルモンが分泌されてしまうんです。

 そして、具合が悪化する・・・結果は目に見えて分かっています。

 『焦らないで』と声をかけましょう。

 なんで?

 本人は、焦っています。

 仕事に復帰しなければ家族が養えない

 学校に行かなければ自分の将来は無い

 家事ができなければ家族に迷惑がかかる

 このまま一生治らないんじゃないか?

 一刻も早く治って元気になりたい!

 特に多いのが将来に対する不安です。

 そのため、焦ります。

 治す方法が分からなければよけいに焦ります。

 焦るととうなるか・・・そうもうお分かりですね!

 ストレスホルモンが異常に分泌されて病状が悪化します。

 だから『焦らないで』と声をかけてあげましょうと言われています。

 でも、『焦らないで』と声をかけたらストレスホルモンは分泌

 されないんでしょうか?

 そんなことはありません。

 治るっていうけど、いつ治るか分からない不安は心に大きく

 のしかかっているのです。先が見えない不安。

 いくら声をかけても、治す方法が分からないうちは焦ります。

 では、治す方法を教えてあげましょう。根気よく教えてあげましょう。

 そして、それを本人が身につけたいと思ったら、本人の意思で

 スタートしましょう。

 あくまでも本人の意思で!

 どうしたら治るのか・・・それは以前に書いた記事をご覧ください。

 『うつ病の原因と治す方法』

 「甘やかしているんじゃないか」と思う事について・・・

 どうしてもストレスホルモンを出さないように接しようとすると、

 まるで甘やかしているように思えてしまいます。

 でも、ストレスホルモンを出さないよう接している=甘やかしている のではなく
 
 ストレスホルモンを出さないように接している=治療している

 と考えてみてください。

 特に、マインドフルネス療法を受けているのなら

 今、いくら甘やかしたとしても、治った時は甘ったれではなく

 しっかりした大人になっていますから心配しない事です。


 あきの様子ですが、すっかり元気です。

 今ちょっと心配なのは、仕事が多くて大変だそうなのです。

 なんかとっても上司に頼りにされて、周りの人も

 「ちょっとあきちゃんに仕事降り過ぎじゃない?」と心配してくれるくらい・・・。

 それでも、異常なくらいの負けず嫌いで、ものすごい勢いで仕事をこなして

 いるらしいです。

 「疲れると再発するから気を付けてよ」最近何度か声をかけています。

 一昨日「明日はスパ(健康ランド)に行きたい!パパがタダ券持ってるでしょ!

 ママ、一緒に行こうよ」

 確かに先日ソルトがスパのタダ券を当てました。

 姉は仕事のために誘えません。そこで私とと思ったのでしょう。

 私は別の用事があったのですが、「疲れているんだろうから付き合うか・・・」

 と思い、昨日朝支度をしてあきに声をかけるため部屋に行くとまだ寝てました。

 「やっぱり止めた・・・寝てる」

 せっかく私が予定変更して支度までしたのに、って思って久々に激怒しました。

 大きな声であきを怒り、予定を変えてまで合わせたのになによ!と言いました。

 あきは、しら~~っと布団をかぶって寝ています。

 そして昼ごろ何もなかったかのようにお茶の間に来て、にっこりして

 「おはよ」とかほざきます!「今朝はごめんね」とかケロケロしてます。
 
 疲れて眠かったのでしょうが、少しはこっちの身にもなれ!って思いました。

 それでも、人の事など全然気にせず、ブランチを食べてテレビ見て笑ってます。

 病気だったころとは、まるで人間が違ったようです。

 病気だったころは、私がちょっと声を荒げるとハラハラドキドキ。

 ストレスホルモン どば~~~ 気分はどど~~ん

 アトピー バーン! 頭痛、めまい、胃痛 何でもアリでした。

 今じゃどこ吹く風とで~~んとしています。

 ほんと、笑っちゃいます。治ってよかったなぁ~って心底思います。

posted by シュガー at 14:50| Comment(0) | TrackBack(0) | うつを治す方法 | 更新情報をチェックする