2012年07月24日

徹底受容(アクセプタンス)

 
 先日、ちょっとヒンヤリした日が続いたと思ったら また、暑い日々の連続。

 お年寄りでなくても体調を崩しやすいです。

 そんな今日この頃ですが、あきは近日、姉と富士山に登ります。

 特に、姉は山ガールならぬ山女と言われるくらい最近ヒョイヒョイ、

 スイスイ山に登ってきます。

 先日も「明日休みだし、つまんないから富士山登ってくる」

 と朝早く起きて一人で車運転して5合目へ、1時間身体をならして富士登山。

 ヒョイっと登って夜には帰ってきました。

 今年はあと何回富士山に登るつもりなんだか・・・

 そのほかの山も、彼氏とだったり、大勢の友達とだったり

 あきと一緒だったり、ひとりだったり・・・ほぼ毎週登っています。
 
 あきは富士山へは中学1年生の夏休み、ガールスカウトで登りました。
 
 それも、2~3日前まで急性腸炎で入院していたのに
 
 「絶対登るんだ!」と主治医に直談判して「OKもらったよ」
 
 などとケロケロして、「だって登りたかったんだもん」

 そういう性格の子供でした。

 今考えてもうつ病にはほど遠い性格だったような気がします。

 いつも自分に厳しく、正義感が強く、
 
 ぐじぐじしている友達には
 
 「そんな細かい事気にしないの!」とか

 「私、夏休みにホームスティする!」とか言いだして

 小学生の時、サイパンで2週間ホームステイ 一人で参加とか・・・。

 「私へ・・・私立の中学いくか・・・・劇団ひまりに入って

  女優かモデルになるか考え中・・・」とか・・・・。

 私たち親の間では

 「あきはきっと自分のやりたい事を見つけたら

  ぱぁ~と飛び立って言っちゃうんだろうなぁ~

  寂しいけど、覚悟しておかなきゃね」

 などと、よく話していたくらいでした。
 
 それから12年・・・・2回目の富士登山です。

 「今年は、何かにチャレンジするというのが年頭に決めたテーマなの。

  そのプログラムの中に『富士登山』も入れたんだよ」とあき。

 私は登山なんて大嫌なのに、誰に似たんだか・・・。

 あ!ソルトも山登り嫌いですよ(笑)

 さて、そんなこんなで、あきも元気にしています。

 とはいえ、はやり仕事の異動などで少し気分が落ちそうに
 
 なることもあったようで、そんな時はたっぷりの呼吸法と自己洞察。

 「気分が落ちそうになるでしょ。でも呼吸法するとすぐ戻る。」

 呼吸法を含めマインドフルネス療法を身につけていなければ

 きっととっくに再発してたんだろうなぁ~って思います。

 さて、前置きが長くなりました。

 今日は徹底受容のお話・・・

 マインドフルネスの訓練をしていくと、時々出てくるのが
 
 「徹底受容」(アクセプタンス)

 ちょっと意味を解釈してみると

 徹底=底まで貫き通す。隅々まで行きわたらせる。

 受容=受け入れて、とりこむこと。

 つまり、徹底的に受け入れちゃいましょうということのようです。

 何を受け入れるの????

 それは簡単に言うと自分が「嫌だな」って思う事を・・・です。

 マインドフルネスの訓練の中に、器に入れる・鏡に映す というのがあります。

 それは自分の器に、嫌なことも良いと思うことも入れてみましょう。

 あるいは、自分の心の鏡に、嫌なことも良いと思うことも映してみましょう。

 と言うイメージです。

 見たもの、感じたもの、聞いたものを、すぐ嫌だなっと拒絶するのではなく

 色眼鏡で見ることもなく、批判するのではなく、受け入れる。

 そのまま、見たまま、感じたままを受け入れちゃうのです。

 【例題】
 
 また月曜日だ・・・仕事に行きたくないな・・・・

 部長がまた嫌味言うんだろうな・・

 嫌だな嫌だな嫌だな・・・行きたくないな。

 うゎ~ 頭痛がしてきた・・・具合が悪くなってきた。

 もう行けないよぉ~

 それを

 また月曜日だ・・・仕事に行きたくないけど・・・

 部長がまた嫌みを言うかもしれないけど・・・

 嫌だけど・・・・でもそれに捕らわれず、

 嫌だ嫌だと拒絶せず。そのままで良い。

 言われたってイイ。すべて受け入れちゃうよ!
 
 一つ大人になったかな自分!・・・という感じ。

 【色眼鏡で見ない】

 いつもこうだから⇒結果は必ず同じになると思いこむ事。
 
 あの部下は、いつも自分に逆らう。

 だから、この仕事を依頼したらまた逆らうんだろうな。

 と思うと嫌になる。
 
 まだ、逆らうと決まってもいないのに、色眼鏡で見てしまう事。

 そうなるかもしれないけど・・・そうならないかもしれない事に

 心を砕かない事。

 自分で、そうなると決めつけない事。

 もし、そうなったとしても、それは受容してしまいます。
 
 逆らわれたって「仕事は仕事としてきっりやってもらう」

 ぶつぶつ言われようが、嫌味を言おうが、誰かに言い付けようが

 あとは、呼吸法。自己洞察でポィ!

 どうしてこんなこと(徹底受容)するの?

 ひとえにストレスホルモンを自ら分泌させないためです。

 嫌だ嫌だと逃げない・・・。受け入れる・・・。


 この事を考えた時、いつも私の中に一つのイメージが浮かびます。

 夏になると海に遊びに行く人も多いでしょう。
 
 私も子供のころは、夏休み母の実家が海のそばでず~~~っと

 海に入って過ごしました。

 波に乗ってスイスイ泳いでいるうちは気持ちが良いのですが、
 
 いくつ目かに来る波が、異常に大きく高い事があります。
 
 あ”~~~もう白波に巻き込まれるぅ~~~ って恐怖心が湧いた瞬間

 身体は波にぐるぐるに揉まれ、手足がアッチやコッチに行って
 
 目だけじゃなく、鼻からも口からも塩水が勢いよく流れ込む。

 もがいてもがいて、苦しくて苦しくて苦しくて、ふと顔を上げると

 その波は白い泡をいっぱい巻き込んで海岸に打ち上げられていきます。

 当然、塩水にせき込んだり、息が苦しかったり目が痛かったり。

 でも子供ながらにある日ふと思ったんです。

 「もがかなけりゃいいんだ。波に身をまかせればいいんじゃない?」

 もがくから苦しくなる、水も入ってくる、それじゃあるがまま身を

 任せてみればよいのかも・・・で実践してみましたよ!(笑)

 いくつ目かの波が、大きく白波を立てた時、もう自分の身体が

 波の渦に巻き込まれようとする瞬間。

 目をつむって口を閉じて、鼻からの呼吸も止めて、水の中に

 自ら沈みました。

 すると不思議ない事に、身体は渦に巻き込まれてめちゃめちゃに

 されることなく、ただふんわりと少し浮かんで、また沈んでいきました。

 また、多少巻き込まれても、もがかない分ダメージが少ない。

 波が納まったころ、水面に顔をあげると、苦しい事も、眼が痛い事も

 水を飲むようなこともなく、まるで何事もなかったかのようでした。

 私を襲ってきた大きな波は、もうすでに陸の方に白く走って行っていました。

 波は、上の方が白波が立ち非常に強い力ですべての物を巻き込みます。

 でも、水の中は、案外おだやかなのです。

 心騒がせず、もがかず、落ち着いて、あるがまま、受け入れて・・・

 そうすると苦しい事も、辛い事も半減するという訳です。

 あくまでも、私のイメージの世界ですのであしからず。(苦笑)

 ちょっと長くなったのでお返事はまた後日。
posted by シュガー at 15:07| Comment(2) | TrackBack(0) | マインドフルネス | 更新情報をチェックする

2012年07月07日

私は見習い宇宙飛行士


 先日居間でくつろいでいると、あきが突拍子もない事を言いだしました。

 「私は宇宙飛行士なんだよ」

 「え?」 私はもう一度聞き直しました。

 「私はね、見習いの宇宙飛行士って妄想するの。

  そして職場は宇宙ステーション。

  宇宙ステーションの環境は苛酷でね、閉鎖的で狭いし

  無重力だから大変だし、同じ人と居なきゃいけないし

  その上、陽が昇って落ちて、陽が昇って落ちて、陽が昇って落ちて

  体内時計、めちゃくちゃに狂うし・・・。

  でも、そんな時でも沈着冷静でいなければいけないの。

  そのための訓練をしているんだよ・・・自分を磨くためにね。

  私は職場という宇宙ステーションで訓練中なの。

  それでも、私は本物の宇宙飛行士よりもずっと環境がイイ。

  宇宙飛行士はね。常に心拍数や血圧をリストバンドのような物を

  付けられてね、観察されているんだよ。

  でも、私にはそれが無いでしょ。

  だから、「嫌だな」とか「辛いな」とか「ムカッ」と来てね、

  脈拍や、血圧が上がってもね、顔には出さないようにして、

  それに早く気がついてポィ(自己洞察)すればイイの。

  だから、私はまだまだ修行の身なんだよ。そう思うと楽しくがんばれる」  

  そう言って、大笑いしていました。

  どうやら、宇宙飛行士さんの中に、とってもおだやかで

  どんなことにも動じないような尊敬できる人がいるらしいのです。

  また、職場では最近産休から復帰した方で、非常に尊敬できる

  人間性が穏やかで、豊で、優しい先輩の女性がいるらしく

  「あの人みたいになりたいの」と良く話してくれます。

  最近、あきは職場内での移動を打診されたそうです。

  環境が変わると言う事に非常に不安を感じたようです。

  私は移動先の事はわかりませんが、どうやら今より環境が

  良くなるような気がするのですが、それでも本人にしてみれば

  せっかく慣れたのに、という思いと、どんな仕事をするのか

  分からない(どちらにしても秘書的な事務だと思いますが)

  という不安が一時強くあったようです。

  2~3日は不安も訴えておりましたが、

  それでも「ま・・・移動するかどうかもわからない。

  移動してみなきゃわかんない。」

  と最近はほとんど気にしていないようです。

  なるように~なる~♪ ケセラセラ♪ の心境でしょうか?

  たぶん、ケセラセラ状態は非常に良いと思います。

  ストレスホルモンの分泌が押さえられる心の使い方だと思います。

  そして、今日は新宿でお友達の誕生日プレゼントを買って

  美容院に行って、夜は高校(女子高)の同窓会に出席すると

  元気に出かけて行きました。

  「今日は七夕だけど、曇っていて天の川は見えそうもないなぁ~」

  などと言いながら・・・

  話は代わりますが、最近

  「こちらのブログで紹介されている呼吸法をやってみたけど、

   辛かった症状が治まってかなり回復してきた。

   でも、これだけでは完治に至らないと思うので

   本格的にマインドフルネス心理療法をやって治したい」

  という、同じような内容のコメントを(シークレットも含め)

  思いのほか多くいただいております。

  呼吸法については、以前書きましたように「薬」と同じ。

  うつ病やパニック障害は傷になっているようなものですから

  薬だけではなく、包帯(自己洞察法)もリハビリ(運動・脳トレ)

  なども必要になってきます。

  呼吸法のやり方もそうですが、優しい段階から難しい段階まで

  段々に訓練していく自己洞察法や、

  運動もどんな物が効果的か、脳トレはどうやったらいいか

  あきもセッションで学びました。

  私のつたないこのブログに少しでも縁があった方には

  できるだけ全員治っていただきたい。

  ご自身で呼吸法を行ってみて、実感できて、やはり完治したい

  と思ってくれた方々がいるということを非常に嬉しく思います。

 【拍手にコメントくれた方へ】

   ☆よっちゃんへ
   たくさんのコメントをありがとうございます。
   具合はどうですか?
   マインドフルネスは、少しは効いて来たでしょうか?
   そろそろ効果が出始めるころかもしれません。
   でも、周りの人が良くなった話しをしていても
   焦る事はないですよ。
   あきは、ほんとに時間がかかりました。
   セッション10を超えても、まだ時間が必要でした。
   着実に、がんばってください。
   よっちゃんも宇宙飛行士になりたかったんですね!
   NHKのコズミックフロントは、あきも目をキラキラさせて
   毎週観ています。
   最近「NHKはすごい!いろんな事が勉強になる」と言っています。 
   コメントの機能が難しくすみません。
   何か良い方法が無いか、時間がある時にでも探してみますね。

   ☆hitomiさんへ
   はじめまして。
   離脱症状は辛いですよね。
   でも、辛い辛いと心の中で騒いでいると回復が遅れるんです。
   がまんではなく、他の物に目を向けたり、行動して
   ようするに「まぎらして」見てください。
   辛い事に意識を向けず、辛いんだけど台所を掃除してみるとか
   トイレをぴっかぴかにしてみるとか
   買い物に行って料理してみるとか・・・・。
   車を掃除してみるとか・・・・。
   何でも良いですから、それに意識を向けて考えない時間を
   作ってみたりすると、少しずつ楽になってきますよ。
   呼吸法もされているとのこと。辛いときはよりやってみてください。
   ファイト!

   ☆まりんさんへ
   あきと同じくらいですね。
   親としては、なんとも胸がいたいですよね。
   この病気は長引きますね。薬では治らないとも言われています。
   まだまだこれからの人生。ぜひ治ってご自身の人生を
   歩んでいただきたいですね。
   まずは呼吸法をやるようお勧めになってください。
   呼吸法が良いのは、器具を使わないしお金もかからないし
   自宅で出来る事です。他の方からもコメントいただいていますが
   良くなった実感が持てたら、先に進める力が湧いてくると思います。
   一日も早く良くなりますように!   

  ☆その他、シークレットでコメント下さった方々へ
   ありがとうございました。
   大変励みになりました。

  ☆このブログのコメントに書き込んで下さった方へは
   書き込んだ記事にお返事しています。
 

posted by シュガー at 14:34| Comment(1) | TrackBack(0) | マインドフルネス | 更新情報をチェックする