2011年10月19日

安定感


 「ねぇ!私を見てなんか変わったって思わない?」

 「え”~~~ なんだろう、分からないなぁ~」

 2日ほど前、台所に来てあきが話しかけて来ました。

 「全然分からない?」
 
 「う~ん、元気だなぁ~って事と、普通だなぁ~

  って感じ?」

 「へへへ・・・」
 
 あきは私の顔を覗き込みます。

 ピンと来ました。

 「あら!まぁ・・・・」

 「そうなの!薬減らしちゃった!」

 「いつから?」

 「3日前」

 「どのくらい?」

 「ルボックス 今まで1日半錠を1回だったでしょ。

  それを1日四分の1錠にした」

 「毎日?四分の一錠を1回?」
 
 「そうだよ!」

 「具合悪くないの?」

 「今のところ全然なんともない」

 ほんとに嬉しそうにニコニコしています。

 11月の半ば過ぎになったら次の減薬と言っていたのですが

 体調が良かったのでしょう。自分で判断して減薬

 していたそうです。

 「でもまだ油断は禁物!もしかするとこれから

  離脱症状が出るかもしれないからね」

 というと

 「出ても大丈夫!呼吸法と洞察で乗り切るっ」

 
 あきはほんとうに安定してきました。

 病状はほとんど出ていません。

 毎日の呼吸法(通勤電車の中などで)と仕事・自宅

 での洞察を行い、日を追うごとにますますどっしりと

 安定してきました。

 仕事で嫌な事があっても、洞察により乗り切り

 体調などにまで現れずに済んでいます。

 また、仕事上、上司に聞かなければいけない事は

 きちんと向かい合って丁寧に聞けているようで

 周りからも「しっかりしている子」と思われてるようです。

 家では多少の口答えや口げんかなどは平気で言いあったり

 しています。

 もう、すっかりあきに気を使う事が無くなりました。

 「こんな事言ったら具合悪くなるかな・・・」
 
 「無理させたら具合悪くなるな・・・」

 そんな思いはもう全然していません。

 たぶん、次の波が来たとしても『小波』程度に

 なるだろうと思います。

 大波では乗り切るのが難しかったけど、

 小波ならヒョイッと乗り越えちゃいそうです。


 さて、当ブログ推奨の「マインドフルメイト」が

 東京八王子の駅前で無料相談を行うそうです。

 無料相談をしてから、合意の上でセッションに参加

 出来るとのこと・・・

 八王子だと埼玉の人も、神奈川の人も、都心からの人も

 通う事ができそうですね。

 詳しくはマインドフルメイト http://www.mindfulmate.jp/

 のホームページを見てくださいね。

 この際ですからマインドフルネスを受けてしっかり完治

 させましょう。


【補足】
  減薬についてのコメントをいただきました。
  「勝手に減薬しちゃいけませんよ~~~」というもの・・・
  そうです!勝手に減薬してはいけません!
  ですが、あきは医師から
  「すでに治っているからあとは離脱症状に気を付けて、
   減薬の方法もすでに分かっているので、自分で
   減薬するように」
  というお墨付きいただいております。
  (以前の記事を読んでいただけると分かるのですが
  その事を書かずにこの記事を書いてしまいました。ごめんなさい。
  皆さん!勝手に減薬はダメですよ!
  医者の指示どうりにしてくださいね。

 


posted by シュガー at 11:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 近況 | 更新情報をチェックする

2011年10月13日

あきの栗

 連休初日の10月8日

 ちょっと強行な日帰り小旅行に行きました。

 あきの姉は仕事で行けなかったのですが、

 ソルトと私とあき  3人での旅行です。

 事の発端はあきの発言
 
 「今年も●●市場の栗が食べたい!パパ買ってきて」

 あきの好きなものは、秋に集中しています。

 名前のせいかな?(笑)

 かぼちゃ さつまいも そして 栗

 昨年、少し離れた市場でおいしい栗をたくさん買って

 栗ごはんにしたり、焼き栗にしたり、茶きんにしたり

 たっぷり栗を味わったのですが、今年はなぜか

 栗が完売続き・・・なかなか手に入らなかったのです。

 ソルトはあきのためにネット販売の栗を探して

 行きついたの『小布施の栗』

 「小布施の栗は高いなぁ~」というので

 冗談で私が

 「じゃ・・・行っちゃえば!」

 で・・・行く事になりました。

 まだ、夜が明けぬうちに家を出て、数時間の後

 着いたのは午前9時半。

 小布施堂本店の朱雀は当初から諦めていましたので

 (食べたら他の物が食べられなくなると意見が一致)

  のんびり街中を散策することができました。

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 「この連休中は非常に混みますよ!早く来てください」
 
 事前調査でお店などに電話をした時、そう言われましたが

 『混む』という観点が東京での生活が長い私たちに

 とって、ずいぶんと違うものでした。

 「これって混んでるの?人が多いって程度だよねぇ~」

 「長野はのんびりしているからなぁ~

  人もみんな優しくてあったかい感じがするね」

 確かに、今年の5月に長野に旅行したときもそう感じました。

 ある程度歩いたら、私とあきをちょっとした広場のベンチに

 座らせて、ソルトが「あっちの店見てくる」「こっちを覗いてくる」

 と一人で走り回り、色んなお菓子を少しずつ買ってきて食べさせて
 
 くれました。

 まるで鳥の親が餌をとってきて雛に与えているようです。

 「私よりパパの方が張りきっていて楽しそう」とあき

 「まったくだね」と二人で笑いながらも焼き栗や栗最中、モンブラン

 など少しずつ分け合って食べました。

 どれもこれも最高においしかったぁ~

 そんなに食べてもお昼ごはんは入るもので・・・

 先ほども話に出てきた朱雀で有名な小布施堂本店で予約を取って
 
 いたので、「季節のお料理 神無月」(ミニ会席風)を

 いただきました。

 どれもおいしく驚き! 

 特に、栗の茶巾絞りと栗強飯は最高でした!

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 栗のお土産もたくさん買って、

 1時半ころには満足してしまいました。

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 小布施ってほんとに小さな町なんです。

 そして・・・私が

 ふと「日本海が見たい!」言ったら

 「じゃぁ 行こうか」と直江津港まで車を

 飛ばしました。

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 特に海を眺めただけで帰って来たのですが

 お天気も良く、ほんとに楽しい日でした。

 あきは、ず~っと元気で、良く笑います。

 前日に大好きなアイドルグルーブの悲しい発表が

 あって、北海道、神戸、九州の友達と

 電話をし、結局一睡もしていなかったそうですが、

 車の中で爆睡、小布施ではほんとに元気でした。

 寝不足はうつ病に良くないのですが、

 具合が悪くなる事も無く、楽しげでした。

 アイドルの事は、病気が悪い時には随分と支えられました。

 アルバムの発売や、コンサートを目標に心のバランスを

 取る目標にもなりました。

 「うつ病も治ったし、この年だし

  そろそろアイドルも卒業って事だなって思ったよ」

 と笑っていました。

 帰って来てから、栗をたくさん煮たり焼いたりご飯にしたり

 長い事楽しめました。

 「また行きたいね!」三人でそう言っていますが

 いつまで親と一緒に旅行してくれますかねぇ~(苦笑)



ラベル:小布施
posted by シュガー at 11:35| Comment(2) | TrackBack(0) | 近況 | 更新情報をチェックする

2011年10月11日

脳に大切な灰白質(かいはくしつ)


 今日は、灰白質(かいはくしつ)のお話しをしましょう。


 まずは灰白質(かいはくしつ)って何でしょう?

 灰白質とは簡単に言っちゃうと『神経細胞の集まり』だそうです。
  
 あの大脳の表層つまり大脳皮質

 (良く脳を図にするとしわしわになっている部分)

 は、この灰白質で出来ているそうです。

 よく、うつ病患者は脳が委縮しているという説を聞きますが、
 
 脳全体が縮むのは、灰白質の体積が減っていく・・・

 つまり神経細胞層の体積が減っていくことが原因だとわかって

 きたそうです。

 この灰白質(神経細胞)は年齢と共に年々一定の量減少していきます。

 灰白質が減ると情報を出す神経細胞が減っていくのでいろいろな情報を

 処理する能力は落ちて行きます。

 どうやらうつ病の場合、年齢に関係なくこの灰白質の体積が急激に

 減っているのかもしれません。

 そうすると記憶力が減退する。物忘れが激しくなる。簡単な計算ができない。

 それを食い止める、あるいは改善するにはどうするか・・・。

 毎日5分から10分の計算ドリルや脳トレが良いと言われています。

 でも、たぶんそれだけではうつ病は治らないでしょう。

 脳の血流が悪くなっているからです。

 脳の血流を劇的に回復させるには『有酸素運動』が最適です。

 ジョギングや水泳などがそれですが、マインドフルネス総合研究所では

 短時間で非常に効果的にな『フリフリグッパー体操』を教えてくれます。

 これを歌いながら一日1回(約10分くらい)やると良いのです。

 それと同時に一番肝心なのは灰白質の体積を増やす方法。

 マインドフルネス療法は、アメリカの特に都市中心に爆発的に流行
 
 しているそうです。

 今年のニューヨークタイムズ誌では、注目のコンテンツとして

 数日にわたりトップに君臨していたのが『マインドフルネス瞑想』の

 記事だそうです。

 そのマインドフルネス療法こそが、灰白質の体積を増やす方法なのだそうです。

 そうです・・・というのは私は英語が訳せません。

 辞書片手に時間をかければ良いのですがそうもできないため、

 他の記事を使わせていただくことにします。(すみませんお許しください)

 今年1月30日に、『Psychiatry Research:Neuroimaging』という

 たぶん医学専門書なのだろうと思うのですが、その特集号に乗ったという

 記事と翻訳をコピペさせていただきます。


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 精神を集中させるマインドフルネス瞑想(Mindfulness Meditation)
 を続けると、記憶や自我、共感、ストレスに関連する脳の部分に変化を
 もたらすと米・独の科学者が発表した。

 マインドフルネス瞑想とは、意識を集中して自分がこの瞬間に行っている
 ことを観察しそれに対する思考や感情に囚われないようにする訓練のこと。
 このトレーニングによって、広い見地に立って自分の存在に気づき、
 否定的な思考パターンに陥るのを防ぐ。

 マサチューセッツ総合病院(Massachusetts General Hospital)と
 ドイツのギーセン大学(University of Giessen)の研究者らは、
 16人の被験者に対してマインドフルネス瞑想(MBSR)を使ったストレス
 解消コースを8週間受けるよう指示した。
 彼らはトレーニングの前後に被験者らの脳のMRIを撮影し、まったく
 瞑想経験のない17人と比較した。

 その結果、トレーニングを受けた被験者らは、脳内の海馬と呼ばれる部位
 にある灰白質の容積が密集し、増大していることが分かった。
 この部位は、学習や記憶、感情、思いやり、内省などに関係している。
 一方、不安や恐怖などに関連する扁桃体においては、灰白質の容積が減少
 している事が分かった。

 マサチューセッツ総合病院のサラ・ラザー(Sara Lazar)博士によると、
 マインドフルネス瞑想のコースにより被験者らの脳の構造に変化が見られ、
 彼らが幸福感を感じるなどポジティブな効果があったという。
 また、ギーセン大学のブリッタ・ホルゼル(Britta Holzel)博士は
 「脳は可塑的であり、瞑想することにより脳の構造を変え、幸福を増大させ、
 人生を豊かにすることができるのは素晴らしい」と語った。瞑想が脳内の
 機能を高めることがその他の研究でも指摘されており、今後はその基本的な
 しくみについて研究していくという。

 今後、同研究はPTSD(心的外傷後ストレス障害)などの症状にも役立つ
 ことが期待されている。

 同論文は1月30日付け
 『精神医学研究(Psychiatry Research):神経画像(Neuroimaging)』
  特集号に掲載された。(翻訳編集・春馨)

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 今やアメリカではマインドフルネスが大流行で、うつ病患者でなくとも
 
 毎日の瞑想をする人が増えているそうです。

 もちろん、うつ病の予防にもなりますし、幸福感が増大するらしいです。

 何にでも感謝の気持ちがわいてきたり、些細なことに捕らわれなくなる。

 それによって人間関係・仕事・家庭などがスムースに行き、瞑想で幸せ
 
 な気持ちになるだけでなく、実生活でも幸せになれるというものだそうです。

 同時に、世界各国ではさまざまな有名大学でマインドフルネス瞑想の効果

 の研究が盛んに行われています。

 そう考えると、日本はまだまだ原始的と言われる「認知行動療法」さえ
 
 浸透していない事実に、なんかとても切なくて残念な気持ちでいっぱいです。

 もっと多くの人が、各地の医療機関で「マインドフルネス療法」を受けられる
 
 日が一日も早く来る事を祈るばかりです。



 あきの様子ですが、普通で好調です。

 先日、旅行に行きました。

 その報告は、また後ほど・・・・

 最近時々思います。

 あきを見た人はきっと

 「うつ病だったと言われても信じない」

 だろうなぁ~って・・・・。

posted by シュガー at 14:35| Comment(0) | TrackBack(0) | マインドフルネス | 更新情報をチェックする