2011年09月27日

自分らしく


 急に冷え込むようになりましたね。

 あきは寒がりなのでもう湯たんぽを抱いて寝ています。

 ですが、すっかり元気です。

 毎日楽しそうです。

 ただ、つい先日までは少し元気がありませんでした。

 それはあきが「自分らしく」を押さえていた事に原因が
 
 あったようです。

 あきの仕事は制服があります。

 勤め始める時、通勤には何を着てきても良いです。

 ジーンズの人もいますよと言われ、自分らしい

 服装で通勤していました。

 あきの服装はどちらかというとスカートとブラウスや

 ワンピース、スーツと言った、通勤にも普通に着れるような

 服装です。

 どちらかというと我が子ながら上品でセンスがいいなぁ~

 と思うような服装です。

 それでも顔立ちや背の高さなどからかなり目立つようです。

 薄くてもお化粧をして髪を軽やかにカールするとすれ違う人に

 振り向かれたりしています。

 今年5月のある日、上司にセクハラのような事を言われたそうで。

 「まるで私が夜遊んでいるかのように言うの・・・。

  仕事終わったらまっすぐ帰ってくるのに・・・。

  男友達がいっぱいるのかとか・・・・。

  私、彼氏いない歴23年・・・一度も彼氏いないよ。

  なのに・・・そんなに派手に見える?」

 それからあきは通勤時はジーンズとTシャツのような

 服装で行くようになりました。

 お洋服のショッピングもしなくなりました。

 人は確かに外見ばかりではありませんが、

 自分の好きなファッションは、場に合わないような

 物でない限り取り入れても良いと思うのです。

 先日、あきに言いました。

 「最近すっかりお買い物に行かなくなったね。

  着ている服も同じものばかり・・・・

  みんなから見て、おかしい、変だと思われない服で

  きちんとしているのなら、あきらしい服を着た方が

  良いと思うよ」

 「でも、みんなが見る・・・

  みんなジーンズとかラフだし・・・・

  通勤風の服を着ても目立つんだよね」

 「勤め始めるとき、あき何て言った?

  これからはきちんと朝起きて、仕事に行くんだという

  自覚を持って、きちんとした服装で行きたいって

  言ってたよね。かわいらしさも取り入れたいって・・」

 「うん・・・でも皆そんなんじゃないの。」

 「あきは我慢していない?していないならいいけど」

 「我慢してる。もっと自分らしくしたい」

 「なら・・・そうすれば」

 翌日から、あきは以前の服装に戻しました。

 「何を言われてもこれが私なんだ!」

 それからは、ほんとに元気です。

 個性 っていういのは大事ですね。

 自分らしさを大切にすると言うのは必要な事だと思います。


 最近、あきは自分で車を運転して観たい映画を観に行ったり

 図書館に行って本を借りてきて

 自分の部屋で本をたくさん読んでいます。

 DVDも借りてきて観ています。

 何かを一生懸命吸収しているような感じです。

 「約2年だよね・・・」

 ある日あきがポツリと言いました。

 「なに?」と聞くと

 「約2年だよね・・・私がうつ病でほとんど何もできなかったの」

 「そうね」

 「2年も何してたんだろう・・・・。

  今思うと、バカみたい・・・・必要な事だったとは思うけど

  なんか・・・・バカみたい・・・。」

 「でも、この前も具合悪くなったでしょ?」

 「やだ! あのころ見たいには具合悪くないよ。

  全然違う。具合悪くても何もできない訳じゃない。

  今は、あそこまでひどくはならない。

  色んな事ができる・・・色んな事がしたい・・・・

  色んな事が知りたい・・・。

  2年間・・・何してたんだろう・・・ある意味笑えるよね

  自分の大切な時間だったのに・・」

 今は、その時間を取り戻すかのように自分に良い物を

 取り入れようとしてます。

 先日、あきの部屋に入ったらすごく良い香り

 「アロマディフューザーを買ったの。

  100%の精油 滴滴って入れるのよ。

  これは、グレープフルーツ

  あとラベンダーとペパーミントも買ったの。

  ペパーミントは朝むかむかする時にはすごく良い!

  深呼吸してみて!

  すごく気持ちいいでしょ・・・リラックスできるでしょ」

 最高に具合が悪かった時は受け付けなかったアロマオイルの

 香りでしたが、

 最近、あきはアロマの香りの中で、ゆったりと本を読んで

 自分の時間を過ごしています。




ラベル:非定型うつ
posted by シュガー at 14:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 近況 | 更新情報をチェックする

2011年09月17日

ピンチをチャンスに!


 残暑厳しいですね。

 ほんとに災害の多い年となってしまいました。

 災害に合われた方にはお見舞い申し上げます。

 今日も台風が日本に近づいています。
 
 これ以上、悲しい思いをしないように祈るばかりです。

 

 お久しぶりです。
 
 更新が半月も開いてしました。

 あきの様子は、とっても元気です!

 でも実はこの間1回落ちました。

 どうやら仕事の内容が少し変わって人との関わりも

 変わったことからだったようで、呼吸法・洞察を頻繁に

 行っていたそうですが、少しずつ落ちてしまいました。

 最後には身体も重くなってしまいましたが

 翌日もちゃんと仕事に行けました。

 あきは
 
 「呼吸法と洞察していたから乗り越えられた。

  ずいぶん助けられた」と言います。

 マインドフルネスを知らないままだったらきっと

 立ち上がれなかったかも知れません。

 数日から数カ月寝込む事になったかもしれません。

 一度も休むことなく通勤できているのはほんとに

 ありがたいことです。


 さて、今日のお話は「ピンチをチャンスに!」です。

 うつ病はどうしても波があります。

 落ち込んだ時こそチャンス!

 その時こそ、今まで身に付けたマインドフルネス療法を

 発揮する時なのです。

 あれれ? おかしくなってきたぞ と思ったら

 今まで以上に呼吸法を行い、嫌な感情や思考が湧いてきたら

 どんどん洞察法を用いてストレスホルモンの分泌を最低限に

 押さえましょう。

 回復は早くなります。

 また、落ち込んだ時だけでなく、人とのかかわりの中で

 嫌な思いになったり、怒りがわいてきたり、悲しくなったり

 した時は、まずその自分の心に気づく。

 そして第三者的に自分を見て観察する。

 次に呼吸法・洞察法を用いて扁桃体の興奮を押さえて

 症状を重くしないようにする。

 こういった感情は、精神疾患があると健常のころよりも

 敏感になっています。

 些細な事で大きく落ち込んだり、気持が波だったりします。

 それは、自分が悪いのではなく、病気がそうさせているのです。

 そこの所をしっかり認識しないと、

 自分が悪い、自分の性格が悪い、自分は甘えている、

 他人に出来る事が出来ない・・・と自分を責めます。

 自分を責めることがまた扁桃体を興奮させて、具合が悪くなります。

 悪循環です。

 今、ここでそれを止めましょう。

 ちょっとの事で落ち込んだり、心がざわざわしたり、悲しくなったり

 怒りがこみ上げてくるのは、「病気のせい」です。

 だから、その「病気」を治すために自分で自分の感情をコントロール

 できるようにする。マインドフルネスの呼吸法や洞察法を用いて

 治療していくのです。

 生活の中で、たくさんのチャンスがあります。

 先ほど言った怒りや悲しみや落ち込みだけでなく

 ちょっとしたことで、相手の顔色をみてしまい、勝手にネガティブ
 
 思考になっているときもあります。

 そいう言う時こそ、訓練のチャンス!と捉え、

 マインドフルネスしましょう!


 【拍手にコメントいただいた方へ】

  雪月花さん

  お嬢様、良くなってきてよかったですね!

  でも、何度も言いますが『波』があります。

  その事を承知して、次に波が来た時は最小限に

  押さえられるような心の使い方をしましょう。

  そしてお嬢様に『波はあるもの。そうやって良くなる』

  とお伝えください。

  このまますんなり治る事はまずないです。

  波が来たら想定の範囲内。

  そう思って逆らったり、嫌だと逃げる心ではなく

  あるがまま受け入れる事です。

  それが回復の最短の道ですよ。

  ほぼ治ったと思われるうちの娘でさえ波がありますからね(汗)

  お大事に!


posted by シュガー at 15:02| Comment(2) | TrackBack(0) | マインドフルネス | 更新情報をチェックする