急に冷え込むようになりましたね。
あきは寒がりなのでもう湯たんぽを抱いて寝ています。
ですが、すっかり元気です。
毎日楽しそうです。
ただ、つい先日までは少し元気がありませんでした。
それはあきが「自分らしく」を押さえていた事に原因が
あったようです。
あきの仕事は制服があります。
勤め始める時、通勤には何を着てきても良いです。
ジーンズの人もいますよと言われ、自分らしい
服装で通勤していました。
あきの服装はどちらかというとスカートとブラウスや
ワンピース、スーツと言った、通勤にも普通に着れるような
服装です。
どちらかというと我が子ながら上品でセンスがいいなぁ~
と思うような服装です。
それでも顔立ちや背の高さなどからかなり目立つようです。
薄くてもお化粧をして髪を軽やかにカールするとすれ違う人に
振り向かれたりしています。
今年5月のある日、上司にセクハラのような事を言われたそうで。
「まるで私が夜遊んでいるかのように言うの・・・。
仕事終わったらまっすぐ帰ってくるのに・・・。
男友達がいっぱいるのかとか・・・・。
私、彼氏いない歴23年・・・一度も彼氏いないよ。
なのに・・・そんなに派手に見える?」
それからあきは通勤時はジーンズとTシャツのような
服装で行くようになりました。
お洋服のショッピングもしなくなりました。
人は確かに外見ばかりではありませんが、
自分の好きなファッションは、場に合わないような
物でない限り取り入れても良いと思うのです。
先日、あきに言いました。
「最近すっかりお買い物に行かなくなったね。
着ている服も同じものばかり・・・・
みんなから見て、おかしい、変だと思われない服で
きちんとしているのなら、あきらしい服を着た方が
良いと思うよ」
「でも、みんなが見る・・・
みんなジーンズとかラフだし・・・・
通勤風の服を着ても目立つんだよね」
「勤め始めるとき、あき何て言った?
これからはきちんと朝起きて、仕事に行くんだという
自覚を持って、きちんとした服装で行きたいって
言ってたよね。かわいらしさも取り入れたいって・・」
「うん・・・でも皆そんなんじゃないの。」
「あきは我慢していない?していないならいいけど」
「我慢してる。もっと自分らしくしたい」
「なら・・・そうすれば」
翌日から、あきは以前の服装に戻しました。
「何を言われてもこれが私なんだ!」
それからは、ほんとに元気です。
個性 っていういのは大事ですね。
自分らしさを大切にすると言うのは必要な事だと思います。
最近、あきは自分で車を運転して観たい映画を観に行ったり
図書館に行って本を借りてきて
自分の部屋で本をたくさん読んでいます。
DVDも借りてきて観ています。
何かを一生懸命吸収しているような感じです。
「約2年だよね・・・」
ある日あきがポツリと言いました。
「なに?」と聞くと
「約2年だよね・・・私がうつ病でほとんど何もできなかったの」
「そうね」
「2年も何してたんだろう・・・・。
今思うと、バカみたい・・・・必要な事だったとは思うけど
なんか・・・・バカみたい・・・。」
「でも、この前も具合悪くなったでしょ?」
「やだ! あのころ見たいには具合悪くないよ。
全然違う。具合悪くても何もできない訳じゃない。
今は、あそこまでひどくはならない。
色んな事ができる・・・色んな事がしたい・・・・
色んな事が知りたい・・・。
2年間・・・何してたんだろう・・・ある意味笑えるよね
自分の大切な時間だったのに・・」
今は、その時間を取り戻すかのように自分に良い物を
取り入れようとしてます。
先日、あきの部屋に入ったらすごく良い香り
「アロマディフューザーを買ったの。
100%の精油 滴滴って入れるのよ。
これは、グレープフルーツ
あとラベンダーとペパーミントも買ったの。
ペパーミントは朝むかむかする時にはすごく良い!
深呼吸してみて!
すごく気持ちいいでしょ・・・リラックスできるでしょ」
最高に具合が悪かった時は受け付けなかったアロマオイルの
香りでしたが、
最近、あきはアロマの香りの中で、ゆったりと本を読んで
自分の時間を過ごしています。
ラベル:非定型うつ