2010年12月26日

自己洞察


 年末は、色々とあわただしいです。

 その上、昨日から風邪をひいてしまったようで関節が痛いです。

 あきは私と対照的に元気で、発病以来始めてオールしました。

 オールとはオールナイトの意味でカラオケボックスなどで

 お友達と朝まで楽しむ事だそうです。

 大学時代、発病前は何度か楽しんだあきですが、発病後は初めてで

 「元気だよ!今から帰るよ」と先ほど電話がありました。

 夕方から夜、具合が悪くなる非定型うつですが、まったく元気です。

 本当に普通の生活に戻ってきています。


 最近あきは減薬を急いでしまいたくなる気持ちが起きてくるようです。

 「今日、減らしていいかなぁ~」と聞きます。

 自分で判断すれば良いことですが、たいていそうやって聞くときの

 翌日はイベントとかがあったりします。

 「イベントとが2~3日無い時に減薬したら?」と答えます。

 「あ!そうだったね・・・」と言って笑っています。

 今年中に、もう一段階、減薬ができればベストです。



 さて、今日は年度の締めくくりに「自己洞察」の話をしましょう。

 マインドフルネス総合研究所のマインドフルネスは、

 呼吸法と自己洞察瞑想法が2本柱となっています。

 自己洞察って何でしょう・・・???

 そのまま文字を解釈すると

 自己=自分、己

 洞察=物事を観察しその本質や、奥底にあるものを見抜くこと。見通すこと。

 つまり『自分を知る』という事のようです。

 自分とはなんぞや・・・自分はどんな人間なんだろう・・・

 という事ですね。

 難しいですね・・・自分がどんな人間かなんて考えたこともないでしょう。

 自分はダメな人間だ・・・ダメだダメだ嫌な奴だ と思うことはあっても

 実際、どんな人間なのかはほとんどの人が自分を知らないと思います。
 
 では、どうやったら知ることができるか・・・。

 それが自己洞察瞑想法なのですね。

 奥が深いです。
 
 湯船につかって、「あ~あったかいなぁ~」「気持ちがいいなぁ~」

 と・・・・思っている自分がいるなぁ~という風に自分を確認する。

 また、ご飯を食べるとき、お茶碗を持った感触、口に入れた感覚を

 観察する。「おいしいなぁ~」 「ちょっとしょっぱいな」と

 思っている自分を観察する。

 マインドフルネスではそいういったところから訓練が始まり

 どんな時でも、
 
 (他者の言動に感じた事思ったこと。トラブルの時に感じること。

  楽しい時に感じること。辛い時に感じること。)

 自分を観察できるようになる力をつけていきます。

 自分は、どんな時にどんな事を感じ考えているのか・・・。

 どいういう人間なのか・・・。

 これはもう、一人ではなかなか身につけることは難しです。

 精神疾患をかかえていなくても難しいです。

 今、お話したのはほんの導入のところです。

 もっと深い所の自分を知るため、先生の話を伺いつつ、段々理解

 できてくるのです。

 先生は何度も何度も同じ話をしながら段々奥深いところまで

 導いてくれます。

 先生の話がふと理解し始めた時、病状がぐっと良くなる事があります。

 以前にも言いましたが

 『ヘレンケラーが水を水であると認識した時』のように。


 
 さて、先日先生からメールをいただきました。

 『よくなってよかったですね。
  がんばりやですね。
  非定型うつ病には
  夕方から夜にかけて感情系が興奮(不安、イライラ、悲しみなど)
  するという日内変動がありますが、
  この弱いものが続くひとがいますので
  呼吸法を油断なく続けてください。大きく燃え上がることがなければ
  長期間のうちにしずまります。

  油断しないという意味であと少しおいでになりますか。

  ご家族の協力でよく乗り越えられました。
  来年は一層いい年になることでしょう。』

 ほんとにありがたいです。先生にはほんとにお世話になった1年です。


 今年1年振り返ってみますと、親子ともども今までになく

 大きく成長できた年と言えます。

 あきが発病しなければ・・・マインドフルネスに出会わなければ

 このような成長はあり得ませんでした。

 【禍い転じて福となす】

 そいう言った1年でした。


 来年もまた、あきの様子やマインドフルネスについての感想など

 書き綴っていきます。

 つたない文章ですが、読んでくださっている方々に感謝です。


 来年もよろしくお願いいたします。

 
posted by シュガー at 11:37| Comment(2) | TrackBack(0) | マインドフルネス | 更新情報をチェックする

2010年12月15日

就職活動


 先日も書きましたが、あきの様子は好調です。

 夜の不安もほとんど出ませんし、出たとしても

 寝る直前くらいなので呼吸法をしてから寝てしまいます。

 今日も、テレビの観覧が当たったと嬉しそうにお友達と

 出かけています。
 
 今時の女の子のようにかわいくお化粧して、髪の毛をカールして

 かわいいお洋服を着て明るく元気に出かけました。

 
 就職活動は続けています。

 実は、先日ある地元の会社から事務職の採用をいただきました。

 まだ完治に至っていないあきにとってみれば、非常に条件が良い勤務です。

 このまま勤めれば、きっと辞めずに勤められるだろうと思える、いわゆる

 安全圏の仕事です。

 「始めはほとんどお茶くみと掃除です」と言われたそうです。

 普通だったらきっと家族で大喜びするところでしたが

 あきにとってみればそれが反対に大きな方向修正のチャンスと
 
 なりました。

 OKをいただいた夜、お友達とお食事に行きました。

 始めは喜んでくれた友達も、あきの迷っている様子を見て

 「ほんとにやりたいことがあるなら、もう一度考えてみたら?

  今ここで、そこに勤めたらきっとそのままずるずるこっちに

  いることになると思う。私がそうだから・・・」

 と言われたそうです。

 あきの話だと

 「半々なの・・・50%は病気の事で親に迷惑かけたから

  早く安定した仕事について自立したいという焦る気持ち。

  50%は、大学に行ってやりたいことがいっぱいあったのに

  うつ病気になったからって諦めていいのか?という気持ち」

 “うつ病になったら将来を諦めなければいけないのか?”
 
 “まだ出来ることがあるんじゃないか?”

 でも、そういう気持ちになるという今の現状が、発病した時の

 あきには考えられない事でした。

 「将来の事で悩めるようになったなんてほんとにありがたい」

 と思いました。

 あきが帰宅するとソルトの怖い顔が待っていました。

 あきの将来を心配して、あきに話しかけます。

 「せっかく大学出ていて、自分の将来ここでいいのか?」という

 親として心配した問いかけでした。

 あきは当然のことながら「パパは怖い」と身構えてしまいました。

 それでも、その後押しもあってか自分の考えは決まったようです。

 その後「パパが怖い」というPTSDのような症状は、呼吸法と洞察

 案外軽く乗り越えることができました。すごいです。

 「あきでも一緒に仕事をしようと言ってくれた会社があったことは

  ほんとに感謝だね。おめでとう。

  たとえ勤めなくても感謝の気持ちは忘れないようにしようね」

 「うん」
 
 といって翌日、あきは採用をいただいた会社に御断りの電話を

 入れました。

 とっても残念だと言ってくれたそうです。

 ありがたいのと申し訳ないのとごっちゃになってしまいます。

 
 今後の活動としては、アルバイトをしつつ時間がかかっても

 あきが諦めたくなかった方向に少しでも進めるように、

 東京方面で仕事を探すことになります。

 この就職氷河期に、非常に贅沢な話だとは思いますが、

 それでも前向きに進んでくれたらと思っています。

 「自分の一生、病気に負けて諦めたくない!」

 あきはそう言っています。

 

 さて、就職活動の事ですが・・・
 
 あきはとってもラッキーなのです。

 実は、あきのような学校を卒業して3年以内の間

 まだ就職していない人を採用すると、採用した企業は

 雇用期間3カ月の間10万円の助成金が出ます。(合計30万円)

 また3カ月を経過し、正規雇用した企業には50万円の

 助成金がおります。

 ※既卒者トライアル求人をハローワークまたは
  新卒応援ハローワークに提出した場合

 『3年以内既卒者トライアル雇用助成金』と言います。

 また、この就職難の時代のため、卒業後3年間は1回も就職

 していない場合、新卒扱いとなります。

 せっかくこの切り札をもっているのだから、自分の納得行く

 企業に就職してもらいたいものです。

タグ:非定型うつ
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2010年12月13日

マインドフルネスとセッション参加


 ずいぶんとご無沙汰してしまいました。

 一段落しましたが、年末年始が近づいていてあわただしい日々

 となりそうです。


 あきの様子ですが、元気です。

 自分で焦って減薬しちょっと具合が悪かった時もありましたが

 いたって普通で、発病する前よりも人間的に深まったように感じます。

 先日のセッションで病状を記入する表を提出しました。

 昨年セッションを始めたころに1回、今年の5月に1回そして

 今回で3回目の記入です。

 0~20が状態が非常に悪く、段階を追って100が良い状態。

 身体症状、睡眠状態、食欲、人間関係、心の状態を

 数字にして自分が感じたままに記入します。

 1回目は 0~40くらいまでがほどんどで、平均30くらい

 5月には60 そして今回75でした。合格点ですね。

 100という数字を入れた項目も多くありました。

 「マインドフルネスをやらなかったら今でもあのまま寝たきりで

  引きこもり生活をしていただろうなぁ~」とあきが言います。

 特に非定型うつは薬が効かないと言われています。

 打つ手がなく、毎日辛い思いをしている人が多い中

 あきは、マインドフルネス療法に出会えてほんとに

 ラッキーだったと思っています。

 始めは胡散臭くってほんとに治るのか?とか

 高額なお金を請求されるんじゃないか?とか

 新興宗教? カルト集団? などという言葉も脳裏をかすめなかった

 わけではありません。今では笑い話ですけどね(爆笑)

 マインドフルネス療法は、脳科学的にもうつ病や非定型うつ病

 パニック障害などに有効だと分かっているそうです。

 それを証明してくれているのが下の本です。

 『マインドフルネス・瞑想・座禅の脳科学と精神療法 』

  20101213.jpg


 おなじみ医療法人和楽会の貝谷先生と、

 東京大学心療内科医 熊野宏昭先生の本です。

 これはまさに医学書。書評へのリンク≫

 私たち素人にはわからない用語も出て来ます。

 ですが、この本を読むと納得できる所が多いのです。

 瞑想をするときの脳の状態が脳派だけでなくさまざまな医療器具により

 明らかになっています。

 脳の糖代謝、血流量、脳の状態が画像データになっていて一目瞭然なのです。

 マインドフルネスにより、脳が活性化される様が感動を呼びます。

 今後の精神医療はいかにマインドフルネスを旨く取り入れられるかによって

 大きく方向が変わってくると考えられる一冊です。

 また、非定型うつの女子大生が「治るなら何でもやりたい」とマインドフルネス

 (禅)を行うレポートが載っています。

 1日3時間の瞑想、日常生活での短い時間にも瞑想を取り入れ

 数か月で完治する。

 あきとそっくりで、驚きました。

 こうやって、マインドフルネス療法が、うつ病や非定型うつ病、

 パニック障害、PTSDなどに効果があると分かっているのですが

 日本の体制は非常に遅れています。

 マインドフルネス総合研究所の先生がカウンセラー養成講座を

 何年も開いています。その中でいよいよ多くの芽が出そうだと

 おっしゃっています。

 ぜひ多くの患者さんにマインドフルネス療法を体験してもらいたい

 と思います。

 マインドフルネス総合研究所のセッションは、残念ながらただいま

 定員がいっぱいです。

 なぜなら先生がみられる人数に限りがあるからです。

 今、参加している人は非常にラッキーなのです。

 止まず続けましょう。

 また、徐々に芽を出すカウンセラーのセッションに参加するのが
 
 今一番の近道のように思えます。

 遠くても、飛行機で通う人もいるくらいです。

 私のブログでも、今後各所でセッションがスタートする場合は

 紹介できればと考えております。

 まずは、マインドフルメイトが無料相談会を行います。

 山梨県ですので遠い人もいるかもしれません。

 とはいえ新宿から電車でも高速道路を使っても約1時間だそうです。

 ぜひ、この機会に申し込んでみて、またお近くで始められるカウンセラー

 がいたら、そちらに移るというのも手だと思います。

 独学で・・・とお考えの方もいるかもしれませんが、非常に難しいです。

 奥が深い上に、病気を患っているとなかなか毎日できません。

 うつ病の人は、根がまじめで正直なため、課題を与えられると

 乗り越えられる傾向にあります。

 テキストによる毎日の課題をこなしていく事により、自然と改善

 し始めるというものです。

 引いてくれているレールがあるのですから乗っかって完治まで

 目指せるというのはありがたいことだと思います。

 
 さて、先日参加したマインドフルネス総合研究所のセッションに

 ついてお話します。

 いつも先生がお話しする内容は『同じ』です。

 ただ、それを段々深く掘り下げて行っています。

 毎回同じ内容なのに、毎回新しい発見があるのが不思議です。

 今回特に心に残った言葉をいくつかご紹介します。

 『目は開いていても見えない事がある。

  目からの情報は入っていても心が動いていないと見えない。

  見るということは、目が作りだしているのではなく

  心が作りだしているからです。

  耳も同じです。』

 先生はよく、

 「見えるものすべては自分の外にあるものではなく自分の心の中に

 あるものです」

 とおっしゃいます。

 あきは始めのころ

 「んな訳ないでしょう。どう考えても目の前にあるものは自分の外にあるでしょ」 

 と言っていました。

 最近は「心の捉え方だね」と言います。

 『不快な事があったら、色眼鏡をかけて見ない。

  あるがまま・・・不安はそのままにする。

  過去の事にむずびつけない。

  そうして今やるべきことをやる』

 以前に嫌な事があったあと過呼吸になったりした場合

 どうしてもそれと同じ場面が展開されると
 
 「また過呼吸になるんじゃないか」と不安になる。

 まだ起こっていないことに不安になる。予期不安。

 そうではなく、それはそのままにしている。

 捕まえてその渦の中に入らない。

 そして、今すべきこと「呼吸法をする」とか「掃除をする」とか

 「仕事をする」とか他の物に目を向ける。

 『人間は2億年もかけて命をつないできている。

  生存競争に勝った人間がすばらしい機能を備えて成長し

  代々生き残ってきている。

  今ここに生きているということは、すばらしい機能を受け継いだ

  人間なのです。だから、自分はダメだとか自分が嫌いだとか

  自分勝手な判断をしてはいけない。』

 『不安になるということは、すばらしい機能なのです。

  不安な気持ちから危険な情報を教えてもらっていたのです。

  それを嫌わない。ほんとに命にかかわる危険な事でないかりぎ

  それにとらわれないであるがままにするのです』

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posted by シュガー at 10:59| Comment(0) | TrackBack(0) | マインドフルネス | 更新情報をチェックする