2010年09月04日

TGC


 あきは、東京ガールズコレクションに一人で

 出かけて行きました。

 今年の夏は、お祭りやイベントにたくさん出かけた

 ためと、いつも一緒に行くお友達が仕事で

 行けなくなり、誘おうと思ってた姉も仕事が入り

 結局、昨夜までぐずぐず考えていたようです。

 するとソルトが

 「行ってくればいいじゃないか。おこずかいならあげるよ」

 と言われ、しばらく考えていましたが今朝明るく起きて
 
 「やっぱ 行ってくる」と出かけたのです。

 今年、大学を卒業したあきですが、教授からも

 「あなたはアパレルに就職した方がいいわ」と言われていました。

 卒業論文も、東京ガールズコレクションのケイタイ通販

 に関する内容でした。

 どうして東京ガールズコレクションが世界の市場から

 注目されているのか、どうして若い女性に強く支持
 
 されているのか、ファッション関係に留まらず

 日本の企業がこぞって出品するのはなぜか、

 画期的な販売方法や特徴、これからの展望や注意点を

 論文にしたもので、私も読ませてもらいました。

 昨年秋は病状が一番良くなかった時期ですがそんな中、
 
 よくここまで調べて書きあげたと思ってわが子ながら感心

 したものです。

 TGCへは色々迷っていたため、当日券を購入して入った、

 そうですが、さっき連絡があり

 「一人だったから一番前の席に座れたよ、ラッキー」

 と言っていました。

 

 さて、話は変わりますが先日このブログに書いた

 「ここまで治りました!」という記事を、

 マインドフルネス総合研究所の先生のブログで紹介して

 くださいました。

 http://blog.canpan.info/jitou/archive/2000

 この中に、

 「鉛様麻痺感が強く、動くことも難しい状況で、ご家族が運転する車で

  グループ・セッション会場に来て、身体を起していることができない

  ので、机に突っ伏して講義を聞いて呼吸法をしておられた。」

 と書かれておりますが、まさにそのとおりでした。

 車の後部座席にクッションと毛布をいつも用意していて、

 つらそうなあきの身体を抱えて乗せて通ったものです。

 そのころは今のように、一人で楽しく出かけるなんて夢のまた夢の話でした。

 呼吸法と洞察でここまで改善されたのです。

 結局、約1年になりますが、休んだのは1回だけ・・・。

 あきが卒業旅行で海外に行った時だけです。

 その時は辛い状況もありましたが、だいぶ改善されはじめていました。

 主治医も、マインドフルネスの先生も「海外旅行」には賛成して

 くださいました。

 ましてや、ヘンな意味(怠けとか甘え)ではなく非定型うつは楽しい
 
 ことがあるとうつのスイッチがきれる場合があります。

 あきもどうにか旅行には楽しく行って来られました。

 友達の中にいたため、気遣いもあって気を張っていた

 というのもあるのかもしれません。

 (その後1週間ほど寝込みましたが)

 楽しい時間は、とっても大切だと言われています。

 「要所要所に楽しいイベント事をつくってあげてください。

  非定型うつの場合、スイッチが切れている時間が大切です。

  そのイベントの日まで少しでも改善しよう、心のバランスを

  とろうとする事が大切です」と主治医には言われました。

 また、スイッチが切れた状況を自分の身体に覚えさせるのは

 改善の糸口になるからだとも思いました。

 そのころから、徐々に自分での外出もできるようになったものです。

 さて、話を戻しますが・・・

 マインドフルネスの先生が以前こんなお話をされたことがあります。

 「以前、ここに来ていると部屋の隅で泣いている若い女性がいました。

  いつもやっとここにたどり着いて、でも症状が辛く泣いていました。

  でもその方も改善され、今では結婚してお母さんです。」

 無理してでも、這ってでも行く。

 辛い時間は、一生のうちの一瞬にすぎないです。

 あとは毎日欠かさず、呼吸法と洞察と課題をこなす。

 それが大事だと思います。


 あきは今まだ働いていません。卒業してからは治療に専念しています。

 私は、あきが将来の道に不安を感じ、働いていないことに負い目を感じ

 今すべきことを忘れそうになった時に良く言いました。

 「あきは今、病気を治す事がお仕事。将来の事は、治ってから考えよう」

 今は、それもあまり言わなくても済むようになりました。

 毎日、ネットでアルバイトを探しています。

 少しずつ、歩き出そうとしているのです。焦らず一歩ずつ・・・。


*******************************************************
拍手にコメントくださった ほしさんへ

 いつも素敵なお話ありがとうございます。
 実際に経験した人にしか分からない辛さがあると思います。
 その経験をお話くださって、あきの力強いヒントになると
 思い、ほしさんのコメントすべて順番にプリントアウト
 しなおしました。
 あきが帰ってきたら渡します。
 少しずつ、少しずつでいいですから着実に良くなるよう
 歩んで行きましょうね。




 


ラベル:うつ
posted by シュガー at 15:29| Comment(1) | TrackBack(0) | 近況 | 更新情報をチェックする

2010年09月02日

もう9月、やっと9月


 あきは、今日、東京青山の美容院へ行きました。

 大好きなグループのコンサートもあるし・・・

 アルバイトをするのにも、もう少し髪の色をダークにしたい。

 ということで、出かけて行きました。

 ソルトはさっき私に

 「あきはかわいくなって帰ってくるね・・・きっと」

 と嬉しそうに言っていました。

 夜には地元に戻り、お友達の誕生日をお祝いします。

 多少の波と、1回の落ち込みがありましたが、

 全体的には『普通』の状態で、絶好調です。

 良く笑います。ソルトとも冗談を言い合います。
 
 夏も終わりですが、昨日もお祭りに行き、今週末は

 いよいよ自分の住んでいる町のお祭りです。

 今年はとっても良い夏を過ごせたと思います。

 アルバイトも、毎日ネットで探して問い合わせたり

 履歴書を送ったりしています。

 「就職活動の時のエントリーシート、何回も書き間違えた

  のに、今回の履歴書は1回で書けちゃうんだよ。

  やっぱりあの時よりず~~っと良くなってるんだね」

 と言っています。

 良いバイト先が見つかるようにと願っています。

 
 さて、マインドフルネス総合研究所の新しいセッションが

 いよいよ今月から始まりますね。

 申し込まれた方の中には、

 一日千秋の思いでお待ちの方もいらっしゃると思います。

 あきもちょうど昨年の今頃、マインドフルネス総合研究所の

 先生とコンタクトを取り、9月半ばごろお会いして面談。

 10月からセッションに参加しました。

 面談まで待つ時間があきにとって非常に長く感じたようです。

 「行ったら良くなる?すぐ良くなる?」と何度も聞きました。

 「行ったからすぐに良くなるわけじゃないよ。

  あきがマインドフルネスで良くなるかどうか、
 
  マインドフルネスがどんなものなのか説明を聞いてくる

  んだから・・・・」
 
 「え?すぐ良くならないの?すぐ良くなるよね???

  ねぇ・・・すぐ良くなるよね・・・え~~~ん(泣)」

 子供みたいに、泣きました。

 もう、不憫でしかたなかったのを覚えています。

 どうにか良くしてあげたい、どうにか楽にしてあげたい一心で、
 
 藁おもつかむ思い・・・。

 面談を始める前に、ホームページに書いてあった呼吸法を

 毎日毎日やっていました。

 面談の時、どうしてうつ病になるのか、どうしたら治るのか・・・

 うつのメカニズムみたいなものを伺って、目から鱗が落ちた

 思いでした。

 病院では教えてくれないことばかりでした。

 奥さんに「大丈夫、ちゃんとやればきっと良くなる。

      絶対治るわよ!」

 と力強く言っていただいたときは、それまで肩を落として

 くら~~い感じだったあきも「はい」と小さいけれとはっきり

 した声で行ったのを覚えています。

 「あの時、絶対治ると奥さんが言ってくれたから、ほんとに

  これでがんばろうって思ったの」

 とあきは、よく振り返って言います。

 ※マインドフルネスを訓練する前と現在の様子は

  「ここまで治りました!」を見てください。

 
 9月から新しくセッションに参加される方へ

 ちょっとだけ先輩からえらそうにアドバイス・・・・。(笑)

 セッションに参加して1回目からすぐ良くなるというものでは

 ないです。早く良くなりたい気持ちはほんとに痛いほど分かります。

 でも、絶対焦らないで着実に先生に言われたとおりにやって

 見てください。

 大事なのは、絶対に止めない事。諦めない事。

 始めは呼吸法が辛くて苦しいかも知れません。

 あきは、始めは泣きながら行う毎日でした。

 そのうち、だんだん自然とできるようになってきます。

 一時的に良くなっても、また落ち込むこともあります。

 というより、落ち込むのは当然の事だと考えておいたほうが

 良いです。

 「良くなった!もう大丈夫」と思ってもまたうつが

 頭をもたげて来ます。

 その時に「やっぱり駄目じゃないか。騙されたんじゃないか」

 って思うでしょう。

 はっきり言って、私もあきも何度もそう思いました。

 それだけじゃなく、一緒に始めた他の人がどんどん良くなって
 
 行くかもしれません。

 その時に絶対焦らないこと。止めないこと。

 スピードは人それぞれ。競争ではないのです。

 着実に、毎日、呼吸法と洞察と・・・先生からいただいた課題を

 行い。段階を踏んでいきましょう。

 どんどん良くなった人がまた悪くなったりすることもあります。

 良くなったり悪くなったりしながら良くなって行くのです。

 辛い時ほど行うようにしましょう。

 辛い時に避けていたら、治る歩みは遅くなるばかりだと

 感じました。

 身体が動かなかったり、苦しすぎたりするときは、横になってでも

 呼吸法&洞察を行うと良いでしょう。

 30分とか15分とか10分とか・・・できなければ

 秒単位でも良いと思います。

 うつ病の場合、「がんばって」という言葉は禁句だと言われて

 いますが、あえてマインドフルネスを受けられる方には

 がんばって と言いたいです。

 「がんばって」の向うには、「必ず治るから」という意味があります。

 強く【治りたい】という願いを持てば、がんばれるはずです。

 何度も言いますが、焦ることはないです。

 ただ、強い願いをもって、先生に言われた通り、止めないで

 続けることが「がんばる」という事だと思います。

最後に、できればご家族も参加されることをお勧めします。

 家族も理解できれば強い味方を得ることができ、

 完治までの道のりが辛さは半分、喜びは倍になると

 思いますよ。


 ※マインドフルネスで治る病気と治らない病気が

  あるそうです。

  治らない病気、たとえば統合失調症とか躁鬱病とかの場合は

  根本的な治療法が違うらしいです。

********************************************************
 拍手にコメントくださった 

  すずPさん
   
   ありがとうございます。お返事遅くなりました。
   
   波はありますね・・・でも小さくなってきています。

   >あきさんがすごく落ちてしまった時、

    お母様はどうやって接していますか?

   というご質問ですが、基本的に『ほおっておきます』

   具合がわるいとき、落ち込んだ時は、本人もあまり声を

   かけて欲しくないようです。

   いじられたくも無いようです。

   ただ、寂しさが強くなって抱きついてくるときがあります。

   その時は、抱きしめたり、背中をさすって話を聞いたりしています。

   泣きだしたら、一緒に泣いている時もありましたね・・・。

   >親を困らせてしまいました。

   いいんですよ・・・親を困らせても。

   情けなくなってないです。

   たぶん、お母様もそうおっしゃると思います。

   親なんて子供も困らされて一緒に成長してものです。

   申し訳ないとか負い目とかはぜひ強く持ちすぎないように・・・。

   病気がそういう心の隙間をチャンスだと狙っていますよ。
  
   治したい!治すぞ!という強い願いを持てばきっと

   それらを吹き飛ばしてくれますよ!

  
  どなたか様

   お名前が無かったので失礼とは思いましたが

   そう呼ばせてください。

   アルバイトのアドバイス ほんとにありがとうございます。

   あきに伝えました。

   『目標や願いは諦めなければ叶うと信じています』

   すばらしい言葉ですよね。

   マインドフルネスもそうですが『諦めない』というのは

   すごいパワーを持っているのだと思います。

   また、色々とアドバイスいただければ嬉しいです。

   ありがとうございました。

posted by シュガー at 15:43| Comment(0) | TrackBack(0) | マインドフルネス | 更新情報をチェックする