2010年06月30日

通院日 疲労 減薬(断薬)


 昨日は通院日でした。夜までは体調はよかったのですが・・。


 診察室(ここは診察室とう感じではなく応接間といった感じ)

 に入ると、先生がいつもの通り様子を聞きます。
 
 私は、あきに話をさせようと「自分で言ってごらん」と言いました。

 あきはしばらく考えていると先生が

 「じゃ・・・まず今日はどんな様子?」と聞きました。

 あきは

 「今日は調子が良いです。でも、少し動くと疲れてしまいます」

 と言いました。

 「先生は、疲れるときはどんな感じ? 体がだるい?」

 「はい・・・重い感じがします」

 「それは、毎日?それとも、一日の内に何回か?」

 「一日の内に何度かあります」

 「たとえば、楽しい事とか良いニュースとか聞くと
 
  疲労が一気にとれてしまうとか・・・ある?」

 「はい・・・そうです」

 と・・先生は、私たちに向かって

 「実は、非定型うつの特徴でもあるのですが、日動変動というのが

  あります。一日の内に気分が変わって、気分が良くなると

  体も元気になってくる特徴です。

  具合が悪いと手足が重くなります」

 私は

 「先生・・・でも鉛様麻痺感はここのところでていませんが・・・

  軽い麻痺感が来るのでしょうか?」

 「そうです・・・。 嫌な事があると手足が重くなります。

  鉛様麻痺感ほど酷くないということは改善されてきたのですが

  それでも一日の内に小さな波が何度も来ているようです。

  これは、気持ちが落ち込んだりする気分変調が良くなってくるより

  後から回復します。 気分が回復してきたと思っていても

  なかなか体が思うようにならないという症状は、時間ともに

  後から良くなって来る可能性が高いです。」

 「ということは、疲労というのは本当は体が疲労しているのではなく

  気持ちによって麻痺感の軽いのが来ているということなのですね?」

 「はい。

  さて・・・・

  そこで、ご家族ともご相談なのですが・・・

  以前できなかったドグマチールの断薬を始めてみましょう。

  ルボックスという薬を半年ほど飲んでいるのでだいぶ底上げ状態に

  なってきているので、ドグマチールを止めても良い時期です。

  以前の失敗もありますから、まずは 一錠 翌日半錠

  翌々日一錠 と一日置きにしてみましょう。

  あきさんは以前ドグマチールを一日置きにしていたので

  大丈夫だとは思いますが、ここは慎重にしておきましょう。

  あとお母さんが様子を見て、具合悪そうだったら一錠に戻しても

  いいです。少しずつやりましょう。

  薬は一応いままでどうり一日一錠で出しておきます。

  調整してみてください。

  多少の波はあっても気分がだいぶ治まって来たので減薬・断薬も

  大丈夫だと思います。
 
  自律失敬失調症に似た症状も時間はかかっても回復してくるでしょう」

  マインドフルネスの先生がおっしゃってたことと同じだと思いました。

  気分が安定しても、身体にでる症状が治まるには時間がかかる

  と言うこと・・・。

  そして驚いたのは

  「あき・・・一日の内に良くなったり悪くなったりするでしょ?

   悪くなって疲れたなって思った時って、その前に何か考えてた?」

  と聞くと

  「う~~~ん、考えてた。

   考えないようにしてても一瞬にして頭に浮かぶ時があるの。

   そうするとみるみる疲れてくる。だから呼吸法と洞察する」

  そうだったんだぁ~~とはっきり確信できました。

  小さい波がある時、気分が良い時は良い事が起こったとき・・・

  体が疲れる(麻痺)時は、何か考えが浮かんだ時(特にネガティブな考え)

  でも、その考えが浮かんで体がぐっと疲れた感じになってきても

  呼吸法や洞察で訓練しているから、ぐぐっと落ち込まない・・・。

  疲れ=軽い麻痺感(体が動かなくなるほどではない)

  ということは、体の疲れではないのだから、ドリンク剤飲ませたり
 
  ニンニク卵黄飲ませたり お肉を無理やり食べさせても・・・

  効果はないということです。

  それより、考えに落ちない訓練をする。そして見につけると

  自然と疲れたりしなくなるという事なのですね。


  
  ところが昨夜、急に落ちてしまいました。

  たぶんドグマチールのせいではありません。

  何を思ったか「心配事」が浮かんできてしまったそうです。

  気分も体調も良くなくなり、「考えてはいけないってわかっているけど・・・」

  との事・・・

  私の言動?ソルトの言動?将来の事?家族への申し訳ない気持ち?

  と私も色々と思い当たる節を考えてみました。

  あきは、何が心配なのか・・・それを言いたくないと言います。

  あきの目から涙がぽろぽろ出てきて止まりません。

  自分の部屋へ入ってしまい「お姉ちゃんに相談してみる」と言いました。

  私は「そっとしておこう」と思っていましたが、ソルトが心配で

  部屋をのぞきにいきました。

  すると「お姉ちゃんと電話しているぞ」とのこと・・・・

  しばらくして携帯に二階のあきの部屋にいるあきから電話。

  「ごめんね・・・お姉ちゃんに相談したからもう大丈夫」と

  蚊の鳴くような声・・・。
 
  確かに、親に相談できないこともあるよな・・・と思いました。

  部屋へ行ってみると抱きついてきて

  「ごめんね・・・パパにもごめんねって言っておいて

   心配して見にきてくれたのに・・・

   でもお姉ちゃんに相談したからもう平気。

   だけど・・・気分と体に来ちゃった。こうなるって分かってたけど」

  きっと具合悪くなるのを承知で悩みを解決しようとしたのかも

  しれません。

  今日は気分と体調があまり良くありません。

  「ドグマチール減らしたからじゃないね・・・・きっと昨夜の心配事が原因だね」

  とあきと話しました。

 呼吸法と洞察でどうにか乗り越えてくれるでしょう。

  
 
  ところで、ドグマチールは昨夜は半分ではなく四分の三に切って飲みました。

  「半分はやっぱり怖い」というのと「ソルトが「慎重にした方がいいぞ」

 というのでそうしました。


  2010-06-30.jpg
 
 写真の長細い容器が錠剤を切るための「ピルカッター」です。
 丸い容器は錠剤を粉末にするためのものです。
 「ピルカッター」は便利です。簡単に半分に切れ、四分の一カットも
 できます。
 薬局で買い求めようと思いましたが、もう販売中止とかでしたので
 『楽天』で買いました。


 【注意】減薬、断薬は必ず主治医の指導のもとに行ってください。
     間違ったやり方をすると禁断症状が出て非常に危険です。



posted by シュガー at 14:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 非定型うつ | 更新情報をチェックする

2010年06月28日

マインドフルネス総合研究所のセッション参加と近況


 ご無沙汰です。

 あきは、先週金曜日、姉のアパートから帰ってきました。

 姉のアパートに行っているうちは、遠くの公園までかなり歩いて

 散歩してきたりしていたそうです。

 姉が仕事で帰りが遅いことが多く、やはり孤独感が強くでたようでしたが

 途中お友達と遊びに行ったりして少し充実した日々だったようです。

 翌日、土曜日はマインドフルネス総合研究所のセッションに参加

 してきました。
  
 始めは、パニック障害の話でした。

 パニック障害とは、パニック症状が出るのではないかと予期してしまい

 起こるかどうか分わからないのに行動(電車やバスに乗れないなど)

 出来なくなってしまうことだそうです。

 対人恐怖症は人に見られているのではないかとドキドキしてしまうそう

 見られていなくても、見られていると思ってしまう。

 またPTSDも、また嫌な事言われるのではないか・・とか、暴力ふるわれる
 
 のではないかと思って症状がでてしまう。

 すべて、予期不安があるそうです。

 それを治す方法を教えてくれました。

 うつ病も、非定型うつも、パニック障害も、対人恐怖症も、PTSDも

 結局、その回路が活発になってしまっているそうです。

 それを鎮めるための訓練『心を使いこなすことを学ぶ』

 というのがテーマでした。

 ソルトが帰りがけ私に

 「今日はすごくメモしていたなぁ~」というので

 「先生が行っている事は毎回確かに同じ事だけど

  いつもより具体的で分かりやすかったんだもの」

 と言いました。

 それと今回は、質問タイムを設けてくださいました。

 質問される方の内容が日々の生活に密着していて

 あきにも自分にも当てはまることもあり

 先生の答えがより具体的だったので、非常に勉強になりました。

 また、こういう形式も取っていただけたらと思います。

 あきは、だんだん理解が深まって来たようです。

 それが謙著に現れたのが帰宅してからソルトとの関係。

 ソルトが怒ったわけでもないのですが、仕事の事でイライラ
 
 していて、口調が少しだけ強くなった時。

 あきは一瞬にして顔から血の気が引きました。

 先生はこの事を

 「無意識レベルの反応」と言います。

 何かを考える間もなく、一瞬にして体が反応してしまい、ドキドキして

 血圧が上がります。 考えをゴミ箱ぽぃとかしている暇はありません。

 しかし、そのレベルも訓練で改善していくと先生は言います。

 あきは、一生懸命呼吸法をやりました。

 しかし、ソルトと同じ空間にいると負けそうになるので自分の部屋へ行き

 呼吸法洞察を行いました。10分もたたないうちに降りてきて

 「治ったぁ~」とにっこり。

 「前はこんなことがあると2週間は寝込んでたでしょ!

  私・・・えらい?」とふざけて聞きます。
  
 「おお!えらいえらい!」と二人で笑いました。

 ソルトとも楽しそうに夕食を囲みました。

 かなり、改善されています。

 あきはだんだん「心の使こなし方」が上手くなってきたようです。

 社会に出ても色んな人はいます。

 声が必要以上に大きい人、すぐイライラする人、言葉使いが荒い人

 根はやさしい人かもしれませんが、表にでるその表現に、その都度

 びくびくしていてはこれから社会に出ることができません。

 あきはこの訓練で、今度のもっと強い荒波が襲ってきても

 それに負けることなく生きていかなければならないのです。

 きっとこのマインドフルネスの訓練で乗り越えられる人間に

 成長してくれると思っています。

 今、まだ主にのこっている症状は

 疲れやすい・鳥肌・時々頭痛・胃のムカつき・腹痛

 ですが、先生は

 「こういうのは、ストレス⇒交感神経と扁桃体の連鎖のせいです。

  軽くなるのに時間がかかります。

  ゆったりとした呼吸法を中心にやって

  無意識レベルの抑制機能を活性化してください。」

 特に一瞬にして出る鳥肌は、直前に何かを考えたのではなくても

 出ることがあります。

 (鳥肌が出ると、あきは「見て見て見て」とその鳥肌を見せて

  笑っています・・・・汗)

 時間はかかる、でも訓練をちゃんとやっていけば徐々に良くなてくる。

 はちみつさんもそうだったように、ちゃんと治るまで続けて行くことが

 大事だと思いました。

 
posted by シュガー at 14:57| Comment(2) | TrackBack(0) | マインドフルネス | 更新情報をチェックする

2010年06月21日

外泊


 あきは、先ほど都心で会食があるため出かけるソルトの車に乗って

 嬉しそうに姉の家に行きました。

 4~5日泊まってくるそうです。

 体調は、自律神経失調症だけになりました。

 (朝のむかむか、時々胃痛、時々頭痛)

 気分(心)は夜になっても普通になりました。

 不安も無く、孤独感も無いそうです。

 とにかく良く笑います。ソルトにいっぱい話しかけます。

 心のバランスが落ち着いてくると時間はかかっても自律神経の方も

 落ち着いてくるでしょう。

 ここまでやっと持ち直してきました。

 ドグマチールの断薬で落ちて、ソルトの眉間のしわで落ちて・・・

 時間をかけてここまで来ました。

 これも、やはりマインドフルネス療法を行っているお陰さまと思ってます。

 できるだけ落ちないように、あとは慎重に接していきます。


 以前にも書きましたが、うつ症状というのは傷と同じだと思います。

 怪我をして傷を負うと、見た目ですぐ分かるので周りの物は「痛そう」「辛そう」

 とすぐ思いますが、うつ病の場合、心が傷になっていても実際に目に見えない

 ために、甘えとか怠けと誤解されやすい病気です。

 心の傷は体の傷と同じで、ちゃんと手当したり触れないようにしないと

 傷口がふさがっていきません。

 体の傷は、そよと吹く風にも痛みます。

 心の傷は、ささいな言葉でも痛みます。

 体の傷はふさがれば、暴風が吹こうが傷は痛みません。
 
 心の傷もふさばれば、多少暴言を吐かれても痛まなくなるのではないでしょうか?

 でも、カサブタができ始めるたびはがされていると治りが悪くなります。

 本人の努力も必要です。

 呼吸法、洞察をたくさん重ねていかなければなりません。

 それと同時に、家族は傷を広げたり、塩を塗るような言動はつつしまなければ

 ならないと思うのです。

 ソルトが言います。

 「あきが治るまで、どんなことでもする。後悔だけは絶対しないように

  すべての事をストップしてもあきが治るまで・・・それまでは」

 普段の生活の中で、ついつい言っていた言葉・・・
 
 普通ならなんでもないはずの言葉・・・

 あきが非定型うつになってから、

 「こんな些細な言葉でも傷つくようになってしまったのだ」

 と驚いてばかりです。

 (実際、ソルトの言動で落ちた時も、周りから見ても

  なんでそんな事で具合が悪くなるの?と言う状態でした。

  ソルトは怒鳴ったわけでも、暴力をふるったわけでもなく

  ちょっと眉間にしわをよせただけなのですから・・・)

 でも、本当のあきは

 多少の事は動じない。いいじゃんそんな事・・・気にしない。

 というタイプだったので、うつ病とは怖い病気だと思います。


 姉の所へ泊まりに行って、落ちなければいいなと少し心配しつつも

 姉も優しい子なので、結構楽しく過ごせるのではと思っています。
 

 
ラベル:うつ
posted by シュガー at 14:02| Comment(2) | TrackBack(0) | 近況 | 更新情報をチェックする