2010年05月22日

SSRI・抗うつ剤


 2日前の夜は、寂しい気持ちが少し強めだったようで

 すぐに寝付けなかったようですが、それからは調子良いです。

 疲れっぽかったのも良くなってきて、昨日は一人でドライブ&ショッピング

 本を買ってきてなにやら夢中で読んでいます。

 「何読んでるの?」と聞くと

 「村上春樹のIQ84 の1。人気があって図書館じゃいつも貸し出し中なの」

 よくしゃべるので、少しテンションが高いのでは(すぐ躁鬱が頭をよぎる)

 と心配になりましたが、
 
 静かに本を読んでいる様子を見ると

 「調子が良いだけなんだ・・」と取り越し苦労な自分にあきれてしまったり

 しています。

 「ママは、私の状態が悪くても良くても心配する」とあきは笑います。

 昨日は、夕飯まで私もあきも静かに本を読んでいました。

 すると帰宅途中のソルトから電話で
 
 「隣町にできた居酒屋へ行っていないか?」との誘い・・・

 「いくいくいくぅ~」とあきと一緒にはしゃぎました。

 行きはソルトの運転で、帰りは薬を飲んでいるので禁酒している

 あきの運転で・・・。

 あきは気分も体調も良く、とっても楽しい時間が過ごせました。

 

 さて、ここでお詫びと訂正があります。

 私がずっと勘違いしていたのですが、あきはSSRIを
 
 使用していないと言いましたが、実際は使用していました。

 なぜ勘違いしたんだろう・・・・

 『NHKスペシャル うつ病治療 常識が変わる』を読んでいて

 あれ?って気が付いたんです。

 現在の主治医になってからSSRIなどを色々試しましたが
 
 ダメで、結局「止めましょう」という話になったので

 すっかりSSRIを止めたと思いこんでいました。

 ところが、お薬手帳を見直すと別のう抗うつ剤を止めた

 (これが副作用が最強だったからだと思います)事になって

 いたのです。

 『NHKスペシャル うつ病治療 常識が変わる』を読んで
 
 いるので、気が付いた時はすごくショックでした。

 SSRIや、その他の抗うつ剤との副作用で、

 一部の人は狂暴になって大きな犯罪を犯すという事が分かったからです。

 ほんとに一部の医師が患者の「あまり効いていないようです」とか

 「良くなりません」という言葉だけで判断して、SSRIの量を

 どんどん増やしたり、2種類も3種類も・・・ともすると

 他の抗うつ剤と合わせて17~8種類も飲んで、自殺願望が強くなったり

 うつ症状が悪化していると思っていたのが実際は薬の副作用だったり

 という事があるそうです。

 欧米では、抗うつ剤は最低限しか使わず、基本的に1種類。

 軽度のうつには、薬を使わず認知行動療法のトレーニングを受けさせる。

 ところが、日本では患者の言う症状を聞いてドンドンドンドン量を増やして
 
 色んな抗うつ剤を組み合わせて行くそうです。

 
 そんな怖い本を読んでいたものですから、ショックが大きかったのですが

 冷静になって良く考えてみると・・・

 あきのSSRIの量が少ないのが分かりました。

 ルボックスというSSRI(25㎎)を一日1錠。

 最低量ということです。

 主治医は

 「断薬の順番は、まずドグマチール、次にルボックス、次に精神安定剤

 使っている薬の量は少ないですから心配いりませんよ」

 と言っていたのを思い出しました。

 あきは、この3種類の薬を飲んでいますが、状態を見ながら断薬予定です。

 断薬には半年から1年かかります。

 それでも、まったく薬を飲まなくても良い状態が維持できなければ

 完治とは言えないでしょう。

 SSRIは怖いけれど、今すぐ断薬とは行かないので

 少しづつ焦らず進めます。

 マインドフルネス総合研究所に来ている人の中には

 薬をまったく飲んでいない人もいるそうです。

 できれば薬は飲まずに治せるのが理想ですよね・・・。

 でも、あまり状態が良くないのであれば、薬の力を借りてストレスに

 なる症状を緩和することもある意味、大事なのかもしれません。


 ということで、SSRI使用の事実にショックを受けつつも

 自に言い聞かせています。

 薬は使いよう・・・あきを助けてくれているんだ。って・・・




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2010年05月19日

通院日・うつの本紹介


 昨日はあきの通院日でした。

 とってもお天気が良くってさわやかな風で

 車の窓を開けて出かけました。

 あきのアトピーはほとんど良くなり、とぅるんとぅるんのお肌です。

 気分も良いとのことで、結構ちょっかい出してきたりして

 体調も気分も良いと、楽しくって嬉しくって・・・・。

 でも、待合室で30分くらい待っている間に

(いつも予約の時間よりかなり早く着いてしまうので)
 
 ずっと静かに本を読んでいました。
 
 今回は、あきが自分の言葉で有る程度話すことができました。

 今回のポイントはアトピー

 まだ、ステロイドを使い始めて5日。

 確かに良くなっているけど、これからドンドン弱い薬に代えて

 いかなければなりません。

 アトピーの様子を見ながら安定させる。

 アトピーが安定すると気分も良くなる。

 そこで、もう少しアトピーの治療を優先して

 非定型うつ関係の薬は今までどうりにして心体ともに

 今のバランスのまま安定させること。

 その後、安定できるようになったら、またドグマチールの

 減薬・断薬を考えることにしました。

 前回のような失敗が無いように十分配慮して行うようにします。

 
 確かにまだ波はあります。でも以前のような大波はほとんど

 起こらなくなりました。



 私は思うのですが・・・

 心って湖のような気がします。

 さわさわと湖面を流れる風でもさざ波が立ちます。

 さざ波が立っているときは、湖には何も映りません。

 水面が静かになるといろんなものが映ってきます。

 「すべての物を心に映す。あるがまま」

 そのためには、心騒がせる大きな事件、小さな事件が

 外的に起こったとしても、自分の心に波をたてない。

 騒がない、嫌がらない・・・・。

 たとえ大きな石を投げ入れられようと、ただそのままに

 しておく・・・

 波が静まるのを待つ。

 心騒がせていてはいつまでも波がおさまらない。

 誰の物でもなく、自分の心・・・

 だからこそ、自分の自由にできるはずなのです。
 
 (あきは、それを訓練しているのです。)

 
 そうすることによって、ストレスがストレスホルモンを分泌して

 自律神経失調させたり前頭前野の血流を悪くすることを防ぎます。

 そうするとうつ症状が軽くなってくる・・・というわけです。

 
 あきは今日は昨日ほど気分が良いわけでは無いようですが、

 まあまあといった感じに見えます。

 どこかへ出かけようかという気持ちもあったようですが

 「ここのところ、なんだか疲れっぽい。

  疲れの回路が敏感になっているらしいから、疲れるような

  事をして、また落ちたら困るでしょ。

  だから・・・・どうしようかなぁ~ 止めとこうかな

  呼吸法、してようかな」

 
 だんだん「自分を知る」ということができてきたのでしょうか?

 こうなったら=こうなる という図形が頭の中に出来上がって来た

 ようです。

 敏感になっている回路を鎮める。

 それもうつ病を治す大事な事です。

 これもマインドフルネスの訓練でだんだん身についてきたようです。

 
 さて、私は今ある本を読み始めました。まだ三分の一くらいしか読んでませんが。

 『NHKスペシャル うつ病治療 常識が変わる

  “不適切な投薬と診断の実態!”

 という本です。

 マインドフルネス総合研究所のトップページに表示されている本です。

 ソルトが買ってきて読んでいたので、読み終わった後借りました。

 ソルトは読んでいる間

 「いやぁ~ 怖いなぁ~ これすごく怖い本だよ」と言っていました。

 私も冒頭からびっくりさせられました。

 薬の乱用、医者の不適切な対応。

 一瞬怖くなって、あきのお薬手帳を見て確認してしまいました。

 そして、今の主治医を信頼していてよかったぁ~って思いました。

 2種類の安定剤(1日計4錠)とドグマチール50㎎(最低数量)1日1錠。

 主治医には今回の受診で

 「ドグマチールが実際効いてくるのは100㎎と言われています。

  あきさんは50㎎を一日1錠なので、断薬できる範囲にいます。

  多く飲んでいるわけではありませんよ。」

 と言われました。

 私が冗談であきに

 「少ないんだって・・・前回断薬して具合悪くなったのって

  気のせいじゃない?」って言ったら
 
 「気のせいな訳ないじゃん! 辛かったんだから」と怒ってしまいました。

 怒って具合わるくなっちゃうのかな?と心配していましたら

 立ち直り早っ! すぐ元気になりました。

 これも訓練のおかげさま・・・。

 ということで、この本に関しましては、読み終わったら少し感想など

 書いてみようと思います。

 NHKで放送されたノンフィクションだから・・・ほんとに恐ろしいです。


 ※この本の中に、貝谷先生のコメントもあり非定型うつについて

  書かれていました。

  また、『非定型うつは薬では治すのは難しい』と書いてありました。
  
  
  あきは、昨年12月からSSRIなどの抗うつ剤を使用していません。

  色々と代えてみましたが、どれも副作用が強くまったく効果が

  なかったからです。

  この後は、マインドフルネスで訓練していきながら、マインドフルネス

  を絶賛している主治医と様子を見ながら順次断薬していく予定です。

  そうやって、最終的に再発しない完治を目指します。


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昨日5月18日の拍手で
 『応援しています!』とコメント下さった方
 ありがとうございます。



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2010年05月17日

焦らずに・・・でも動く!


 マインフルネス総合研究所のホームページに

 こちらのブログがリンクとなりました。

 なんか、こっぱずかしいです(笑)

 でも、もし、非定型うつやうつ病で苦しんでいらっしゃる方の

 ヒントになるとしたら・・・・

 あきも「私の事をママがブログに書くことによって、誰かが助かる

 のなら、一人でも病気が良くなる人がいるのなら・・・」

 と言っています。

 先日、「ありがとう!!読ませてもらって、ヒントがみつかりました。」

 と拍手でコメント下さった方がいらっしゃいました。

 ただただ、あきと自分の記録として書き始めたブログですが・・・

 少しでもお役に立てればうれしいです。

 
 さて、あきの近状報告ぅ~~~☆

 アトピーは良くなってきました。

 とぅるん とぅるん の本来のお肌が見えて来ました。

 おそろしやステロイド!
 
 おそろしいので、次の弱い段階の薬に代えました。

 様子を見ながら徐々に段階を落としていきます。

 
 昨夜は、ほんとに久々にデパスを飲みました。

 なんか夜になってそ~~~っと手をつないでくるので

 「あれれれれ? 気分が落ち込んできた?」と聞くと

 「うん」

 「お薬は?」
 
 「あ!そうだね!早めに飲んだ方がいいね!」

 その後も、普通のテレビを見たり、笑ったりしていましたが

 平気な日とは明らかに違います。

 でも、マインドフルネスを始める前のような強い発作では無く

 少しだけ気分悪いのかなぁ~って程度・・・。

 
 今朝 「昨日の夜は少し気分が悪かったよね」ときくと

 「うん・・・実は良くなかった。不安になった。」

 「受け入れる、あるがまま・・・はできてる?」

 「だめだった・・・やってみたんだけど、やっぱり我慢していた。

  難しいなぁ~ 理屈では分かってるんだけどねぇ~」

 ソルトに話すと

 「焦らないでいいよ。そのうちわかるさ」

 そうですね・・・いつかヘレンケラーと水のように

 頭の中じゃなく、身体で分かる時が来るのを待つことにします。

 
 あきは最近「午前中異常に眠い」と言います。

 非定型うつは過眠になりがちです。

 これは病状の一つであるのですから、マインドフルネスで治す

 ようにしなければいけません。

 先生に以前言われたように

 「眠くなったら運動する、他の事をする、呼吸法をする」

 「呼吸法をすると余計眠くなっちゃうからお散歩に行く」

 と今朝は朝食後お散歩へ行く支度をしていました。

 いざ行くと言う時になって、ソルトが

 「一緒にドライブがてら仕事についてくるか?

  仕事中に周りを散歩すればいいんじゃないか?」と言うと

 私の所へ嬉しそうに
  
 「パパに誘われちゃったぁ~ きゃぁ~

  アメトークの別のDVDも借りてくる」

  などと言いいに来て、一緒に出かけて行きました。


 眠くなるというのは、一見体力を回復させるから良い事のように

 思えます。

 ですが、これがうつ症状の一つだとしたらそれは良くない症状なのです。

 ちゃんと夜寝て、ちゃんと朝起きて、それでも異常に眠い場合、

 寝ちゃってはダメなのです。

 不安になる・辛くなる・悲しくなる・頭痛がるす・吐き気がする

 身体がだるくなる・気分が落ち込んで動きたくなくなる

 そして非定型うつの場合、鉛様麻痺感が起こる

 などなどのうつ症状と眠くなるというのは同じなのです。


 マインドフルネスの指導の中で

 多少具合が悪くても動く、何かをする、今すべき事をする

 というのがあります。

 呼吸法と洞察だけでなく、身体を動かすということも指導
 
 してもらっています。

 うつ病だから、辛いからと寝ていては、うつ病の回復には

 つながらないのです。

 だからと言って、家族から「それ動け!やれ動け!」

 というのではなく、本人がどうしたらうつが改善されるかを知って

 自ら動くようにしなければなりません。

 嫌々やってると効果も無いように思えます。

 それでもついつい「呼吸法はやった?今日は何した?」と聞いてしまいがち・・・。

 イソップ童話の「北風と太陽」のように、自ら行動できるよう持っていく

 それが大事だと頭では分かっているのですが・・・



 あきは、受け入れる あるがまま を身をもって分かるようにする。

 私は、あきが自ら行動できるように道筋を付けて後は口を出さず見守る。

 両方難しいですが、両方大事。

 乗り越えなきゃいけない壁ですね。

 
ラベル:うつ 非定型うつ
posted by シュガー at 12:54| Comment(2) | TrackBack(0) | 近況 | 更新情報をチェックする