2010年04月13日

ヘレンケラーのように・・・

 昨日、あきが突然言い出しました。

 「思考が湧いてくるのを止めようとするとどんどんどんどん湧いてくる。

  調子が良かったころは、悪い考えが浮かんでも、すぐ止めることが簡単に

  できたのに、ドグマチールの断薬で具合悪くなってから、思考を止めよう

  とすると、その倍とか何倍とかの力で思考が押し返してくるような感じ

  数を数える呼吸も、している時はいいんだけど頭の隅で思考が

  呼吸法が終わるのを待っているように・・・待機しているって感じ

  終わったらすぐ出てきてやるぞぉ~ みたいな感じ。

  やっつけてもやっつけても敵はいっぱいいる」

 そこで、先生にメールしました。

 すると、やはり運動とか他の事に意識を向けるようにとのお話・・・

 それでもダメだったら究極の方法を教えていただきました!

 (それは秘密・・・)

 でも、できるだけ他へ意識を持っていく方法で今のところ落ち着き始めました。

 先生は「良くなった人でもみんなそういう時期があったので大丈夫」

 と言ってくださいました。

 そして「続けていると乗り越えられます。今が山です。」とも・・・。

 先生の言葉は、いつもくじけそうになる心を支えてくれます。


 さて、セッション9に入っています。

 先日の体験者さんのお話を聞いて思ったんですが、

 健常者でもそうですが、うつ病の場合は特に人の話が耳に入っても

 右から左へ抜けて行くことがほとんどなんじゃないかと思うんです。

 マインドフルネスの先生の話は、手の代え品を代えしてほとんど同じ話

 を繰り返しされています。

 同じ内容だからこそ、何度も繰り返し聞くことによって理解できるのだとも
 
 思いました。

 それが実際理解できた時、自分の物にできた時が回復のスタートに

 なるような気がします。

 まるで、ヘレンケラーが水を『水』と分かった瞬間のような・・・。

 その奇跡のような宝石のような瞬間があきも迎えられますように・・・。

 と願っています。
 


ラベル:うつ 非定型うつ
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2010年04月12日

マインドフルネスセッションに参加!(止める&捨てる)

 おとといの土曜日はマインドフルネス総合研究所のセッションに参加しました。

 そして、昨日は、あきの姉の要望で「お花見」に行ってきました。

 
 セッションの日あきの状態が悪く、昼食も食べずに駐車場についても

 車の中で横になっていました。体が重く、アトピーもかなり悪化・・・

 「ここで寝てる?」と聞くと「ダメ、着た意味が無い!行くから起こして・・」

 とか細い声

 どうにか起こして席に着きました。ところが1時間ほどするとコートを脱いで

 お茶を口にして・・・あれれ?と思っていたら、にっこり笑って

 「良くなってきたぁ~、さっきは具合悪くて死ぬかと思った」

 ほんとに、断薬失敗してから、良い時と悪い時の変動が激しいです。

 先生も気にしてくださって休憩中に声をかけてくださいました。

 「何か昨夜あったかな? 具合悪くなる直前に原因となるものがあることが

  多いんだけど、それを思い出してみてごらん」と言われましたが

 思いつかない様子です。

 良く考えたら前日の夜、マインドフルネスのセッションをおさらいしたのですが、

 「もっとがんばらなきゃ」と思ったのか、焦りもあったような気がします。

 「もう少し、変動の幅が少なくなるように訓練していきましょう」

 と先生にアドバイスいただきました。

 

 さて、セッションでの先生のお話の中に「症状が悪くなったらその前に

 何があったか思い出す」というのがありました。

 まさにあきの様子を見てお話くださったような内容でした。

 何があったかその時点にさかのぼって思い出して、その状況にならないように

 回避するそうです。

 これは逃げるのではなく、原因があればそれを起こさないようにする。

 というもの・・・。

 人の言葉や状況に、腹が立った、ムッときた、悲しくなった、疎外された

 感じがした、言い返したなどなど・・・。

 できる限り回避できるものは回避します。

 もうひとつ、とっても大事な事は「考えが浮かんだら止める」または「捨てる」

 ということです。

 セッションの終了前に、あるお嬢さんが体験を話されました。

 「このセッションに参加してちょうど1年になります。

  セッション10までは終わっているのですが、時々参加しています。

  セッション10が終わるころ、突然『考えを止める』ということが

  できるようになりました。それまで分からなかったのですが

  ほんとに急にできるようになったのです。

  私は、お腹が痛い、むかむかする、鉛様麻痺感がありましたが

  止めるということが分かってからはそれらの症状が無くなりました。」

  ご本にもも驚いていると言った様子でした。

 
  さて、前回かいた「私に声をかけてくださった男性夫婦」の

  お話をします。

  セッションが始まって30分くらいした時でしょうか

  ご夫婦で入ってこられました。

  後で伺うと、本来だったら仕事お休みだったのですが出社されて

  午後1時に帰宅されたそうです。

  ご本人がどうしてもセッションに参加したいとのことで奥様が

  車を運転され遠くから参加されました。

  帰りがけに

  「お仕事いかがですか?」と伺うと

  朝6時に家を出られて、夜11時帰宅だとのこと・・・。

  「先生は疲れは禁物っておっしゃってますが大丈夫ですか?」と聞くと

  「いやぁ~ あぶない時があったんですよ」と奥さんと顔を見合わせて

  「ほんとにあぶなかったです。具合が悪くなって・・・

   呼吸法をとにかくやって、考えを捨てて立ち直りましたが、

   ひやひやしましたよ」

  「そうですか!大変でしたねぇ~ よかったですね、戻って」

  「ほんとに、ほんとに・・・」

  「そんなにハードだと疲れじゃないんですか?」

  「いや・・疲れより、人間関係が一番堪えるんですよ」

   奥さんも

  「色んな人がいますからねぇ~」

   私とソルトとあきもウンウンとうなずきました。

  「でも、考えが浮かんだら捨てる、ひたすら捨てる、なんでも捨てる

   言わなきゃ行けない事があったらちゃんと言って

   そして捨てる・・・」

  つまり、必要な事は言って、その後その人が自分をどういう風に思ったか

  とか、なんか言われないかとかまだ起こっていないことを才覚して

  しまったりせず、そういう考えが浮かんだら捨てるということだと

   思いました。

  「すべて考えが浮かんだら捨てる、それで助けられています」

  との事でした。

  「でも、やはり土日は疲れて寝てます」と言うと奥さんが

  「それでいいんです。今はまだそれでいいんですよ」と一言。

  素晴らしいご夫婦だと思いました。

  今はまだ意識して「考えを捨てる」あるいは「考えを止める」

  ということをされているようですが、考えなくてもできるように

  なるには、もうすぐなのではないでしょうか・・。

  あきも、今回のこの「止める」「捨てる」ということは、実際に体験された

  方の話も聞いて現実的に受け止められるようになったようです。

  帰りがけにソルトが一言

  「うつ上がりなのに、朝6時から11時までなんてほんとに良くできている
  
   と思うよう。普通の人でもダウンしちゃいそうだ。

   マインドフルネスってすごいよなぁ~」


  

ラベル:うつ 非定型うつ
posted by シュガー at 12:14| Comment(2) | TrackBack(0) | マインドフルネス | 更新情報をチェックする

2010年04月09日

家族の理解と協力がうつを治す!

 あきの姉(私たちの長女)が帰ってきています。

 3日休暇を取って親友の結婚式&披露宴に出席するためです。

 あきの姉は、ソルトに言いたいことをポンポン言います。

 あきにはそれができません。

 子供のころからなぜか家族に遠慮があります。

 言いたいことも言わず、多少の事はがまんしてしまいます。

 たぶん、子供のころ、ソルトが非常に短気だったことがトラウマになって
 
 いるのかもしれません。

 「あきの事、怒らないだろ? パパはあきが好きだよ」と

 最近よく声をかけています。

 確かに、ここ5~6年 自分で思うところがあったようで怒らなくなりました。

 それでも、あきはソルトの機嫌を時々気にします。

 ソルトが怒るのは、愛情表現が旨く出来ないためだと気が付いたのは

 結婚してからだいぶたってからでした。

 小さいころに父親と別れ、母親に育てられました。

 義母は働いて食べさせて行くことにせいいっぱいで、十分な愛情をかけて

 いなかったように思えます。

 ソルトは子供が病気をすると、心配のあまり怒ります。

 御茶碗を落としても、怒ります。

 そんなことがあきのトラウマになってしまったんだと思います。
 
 私はどっちかというとあっけらかんとした性格で、細かいことをぐグジグジ

 考えることが苦手ですし、そんなことしていたら飽きてしまいます。

 ま・・・あきの病気の事もグジグジ考えず、良いと思うことに突進してしま

 います。それがあきにとって良い事だと信じるしかありません。

 多少しつこい性格なので、あきも「ほっといてよっ」て思うこともあるとは思いますが・・・

 うつが治って、社会に出てからは一切口出ししないつもりでいます。

 ってそれが当たり前の事なんですけどね。


 さて、話は変わりますが・・・

 うつ病の治療には絶対的に家族の理解と協力が不可欠だと思っています。

 おかげさまで、ソルトも温和になり、あきの非定型うつの病気治療を全面的に

 サポートしてくれています。

 時々、ネットなどの情報で、家族に協力してもらうどころか理解されていない

 辛い文章を目にします。

 たぶん、家族はうつがどういうものか分かっていないんだと思います。

 家族がうつになったことによって、心配が怒りや病気自体を排除したい気持ちに

 変わって、つい本人を責めてしまっているのではないでしょうか。

 実は、家族の理解のなさが異常なくらいの強いストレスを与えてしまい

 なかなか治らなかったり、または悪化させているということに気が付いて

 いないようです。

 怠けてる・甘えてる・だらしない・情けない・・・・

 また一家の大黒柱が発病した場合は、もっと悲惨な状況だと思います。

 確かに、さまざまな手当はありますが、働けない、ごろごろしている

 寝てばかりいる、辛い辛いとばかり言う、家事も手伝わない
 
 子供も見てくれない・・・

 奥さんの苛立ちは想像するに余りあります。

 でもやはりうつ病は家族の支えが必要なのだと思います。


 マインドフルネス総合研究所に通い始めて、すぐ声をかけてくれた男性が

 いました。

 「マインドフルネスって最初は胡散臭いって思いませんでしたか?

  思いますよねぇ~ ほんとにこれで治るのかなって」

 「私もそう思いました。いかがですか?よくなってますか?」
 
 「はい、すごく良くなってますよ。今までは何度も会社に戻ろうと思って

  がんばったのですが、何度も何度も挫折しました。

  でも、マインドフルネスをやってみて、今回は絶対大丈夫だ!って

  感じるんですよ」

 この言葉は、通い始めてすぐの私達の強い希望の光となりました。

 その男性は、必ず奥様と一緒に参加されていました。

 わからない事はどんどん質問されていました。

 そして、会社復帰されました。

 その後、セッションには奥様だけがいらっしゃっていました。

 「主人が仕事で来られなくても私が来て勉強しなければと思うんですよ」

 どうやら順調にお仕事されているようでした。

 奥さんのご苦労と愛情は痛いほどひしひしと伝わってきました。

 
 私はマインドフルネスのセッションにはぜひご家族や恋人などと

 一緒に行かれるほうが良いと思うのです。

 うつに対しての勉強と理解が深まり、どうすれば良くなるか
 
 改善するか、治るか・・・

 家族一丸となってうつに取り組んでいけるからです。
posted by シュガー at 17:13| Comment(0) | TrackBack(0) | うつ | 更新情報をチェックする