うつ症状が強く出ると、非定型うつは過食になります。
あきの場合もご他聞に洩れず、気分の悪い時はお菓子を食べてしまって
いました。
食べた後、ものごく後悔したです。そうして落ち込んでまた食べます。
負のスパイラルに入ってしまうのです。
マインドフルネス総合研究所のマインドフルネスを訓練しなければ
きっとそのままず~~っと食べ続けていたかも知れません。
※今でも時々食べたくなってしまうことはあるそうです。
あきは、リストカットはしません。
ただ、一番うつ症状が悪かった時は、長く伸ばした爪で力いっぱい
手を握り締めます。
手のひらに4つの深い爪の跡が残ってしまいます。
「気持ちが変な時は、自分に痛い思いをさせることによって
そっちに意識を向けると気分が少し楽になるよな気がする」
と言っていました。
リストカットがそれと同じ気持ちなのかどうかは分かりませんが
何かに逃げたい・・・・って思うのは
あきのような爪の跡や、リスカや、過食も同じなのではないかと感じています。
自傷しなければ辛い症状から逃げられないと思いこんでいるのかもしれません。
さて、マインドフルネス総合研究所のセッション7では
日常生活の中で小さな不快な事を受け入れる という課題があります。
あきは、5つあげました。
その中で2つ紹介します。
一つ目
『不快な事によって何か行動をしたい(食べたい)などの衝動・欲求
が確認できるか?』
ということを観察します。それを観察して
二つ目
『いつもの食べることをせず、呼吸法に強く意識を向け衝動・欲求が
消えるか消えないか観察する。』
そして
実行できればOK、できなくても「ダメだ」「ダメだった」と後悔・否定の
考えをせず、それも受け入れる。 過食症状は、食べているときは気持ちが楽になるそうです。
だから、辛い気持の時は食べている楽な方に逃げたくなります。
それをしないで、観察し、呼吸法に強く意識を向けます。
非定型うつの人にはかなり難しと思います。
それでも、ダメでもOK、やれればOK
徐々に自分で自分を知り、コントロールできるようになってくれば
うつも良くなり始めるということのようです。
そしてもう一つ
『何かが起こった時、どう対処するか事前に決めておく』
という課題があります。
それを3つ自分で決めるのです。
あきのあげた例を一つだけお教えしますと、
○将来の事を考えて不安になる→先の事を考えず今できることをする。呼吸法をする。
と決めました。
将来の事を考えた時、→の行動をとります。
これは、今かなりできるようになりました。
将来の事を考えて具合が悪くなることがしょっちゅうだったのに
最近このコントロールはばっちりです。
ですが、非常に近い将来に何かが起こってしまうのではという
憶測での不安がまだ少し訓練が足りないようです。
昨日は私の東京の実家へ行きました。あきも一緒です。
2~3時間、両親と楽しいおしゃべりをしたのですが
あきはそれでどうやらぐぐっと来てしまったようです。
母は(あきの祖母)気の強い人です。
父の事を時々叱ります。
あきはそれを見て「喧嘩が始めってしまうのではないか?」
という不安を感じました。
非定型うつになるまえは、祖父母が軽い言い争いをしていても
ただ「おじいちゃんかわいそう・・・」くらいで強く何かを
意識することが無かったようです。
ところが、非定型うつになってから他人のちょっとした言動でも
恐怖を感じてしまいます。
祖父母にしてみればいつものコミュニケーションのつもりが
あきにとってはかなり重要なストレスになってしまうのです。
これが「まだ活火山状態」と言われる状態だと感じました。
体にうつという大きな切り傷ができてしまったとします。
普通だったらなんでもない軽い空気の流れでも傷に障ると痛みます。
もちろんさわったりしたら大変です。飛び上がるくらい傷むでしょう。
また、傷口を広げてしまうことにもなりかねません。
だからこそ、傷がだんだん小さくなってカサブタができて
完全に治りきるまで、何にも触れないように傷をいたわってあげなければ
なりません。
治ってしまえば、どんなことでも普通にできます。
うつ病とはそんな病気だと思います。
そんなこんなで、今日はちょっと体調が落ち気味です。
「おじいちゃんおばあちゃんの家に行ったのは嬉しかったけど
以前は何ともなかったことが辛く感じる」と言います。
でも、落ち込みは軽そうなのできっとすぐ復活するでしょう。