英国で、行われた調査ですが。
一般のうつの治療と、インターネットによる認知行動療法を取り入れた治療
との回復率の比較を発表する論文が、2009年8月の『Lancet』で
発表されたそです。
以下はうつ症状が軽くなった割合です。
一般の医療のみ 4カ月後/24% 8ヶ月後/26%
認知行動療法 4ヶ月後/38% 8ヶ月後/42%
※上記の認知行動療法は英国でメールのやり取りなどで行われた結果です。
確かに、一般の医療のみよりは、高い数値になっています。
が・・・・
私としてはなんだかいまいち納得できません。
認知行動療法で良くなった人はもっと多くても良いのに
って思っちゃいました。
しかし・・・ これってインターネットでメールのやり取りで訓練してる
んですよね・・・・。
やっぱり、私としてはちゃんと指導者と向かい合って訓練して、その場で
質問したりした方が効果はかなり良いような気がするのですが・・・。
(強い意志を持ってできる方はよいですが、うつを抱えては大変です)
それと・・・認知行動療法が合わない人もいます。
心の使い方を変える課題の実行ができない人の場合です。
それでは、効果はでません。
マインドフルネス療法も同じです。課題の実行が大事なのです。
でも、認知行動療法はダメだけど、マインドフルネス療法はできる
という人も
反対に、マインドフルネス療法ができないけど認知行動療法はできる
という人もいます。
また、あきの主治医にもマインドフルネス総合研究所の先生にも
両方受けても良いですよ・・・と言われています。
では、マインドフルネス療法と認知行動療法は違うものか?
と言いますと・・・
マインドフルネス療法は認知行動療法の中に位置づけられています。
つまり認知行動療法の中のマインドフルネス療法という具合です。
ですが、内容は異なります。一部重なる部分もあるかもしれませんが
認知行動療法は考え方、物の見方を変える(心のひずみを修正する)
マインドフルネス療法は考え方を変えるのではなくあるがまま今の
自分を見つめる(呼吸法中心)
どうも根本的な事が違うように思います。
それでも両方やることが、良いと言われるのは、それぞれに長所短所がある
のかもしれません。
あきの場合、主治医に「病状が少し落ち着いてきたらマインドフルネスだけ
じゃなく認知行動療法もやりましょう」
と言われていましたが、最近では
「あきさんにはマインドフルネスが合ってると思います。もう少し
このまま様子を見て、減薬していきましょう」
と言われました。
もともと、あまり人の事を気にする子じゃなく、何事に対しても
「ど~でもいいじゃん・・・そんなこと」というタイプでした。
非定型うつになってからは、確かにさまざまな事に敏感になり
多少の事でも「あたしのせい?」って聞くことがあります。
ですが、それはもともと持ってる性格じゃなくうつのせいだと
分かっているため、これからもマインドフルネスを続けていきます。
さてここで、認知行動療法の考えを代えていくというのの一例をお話します。
●友達がいたので手を振りました。
ところが、その友達は自分を無視し、自分の前を素通りして行きました。
1.もしかしたら、嫌われたんじゃないか・・・
何かしたかな? 嫌だな・・・気持が沈む・・・
2.あ・・・きっとトイレに急いでいたんだな。
出てきたらまた声かけよ!
1の思考を2の思考に置き換えていく。
つまりはネガティブな考えをポジティブにする。
ということも含まれているそうです。
話題を変えますが
『認知療法実践』というブログを紹介します。
独学で認知行動療法をされています。
うつを抱えながらの独学療法は大変じゃないかと思いましたが
ご本人は「認知療法で自分自身の思考というか内面というか
性格というか、そういうのを探るのが楽しくて仕方ない」
とおっしゃっています。
先にも書きましたが、うつ病を治している人は何か行動を起こしています。
SSRIや、三環系抗うつ薬は、重度のうつ患者にしか効果が無い
30%の人には効果が無く、70%の人はある程度軽くなるが再発率70~80%
と言われる昨今。
薬を飲んで、静養しているだけでは、うつは治らない病気だと私は思います。
※マインドフルネス療法は再発防止にもなります。
私が知ってる限り、ちゃんと課題をクリアしていった人は
うつも非定型うつもパニック障害も・・・
ほとんどの方が良くなっています。
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