2010年02月20日

うつ病、発症(2)

 卒業旅行に近場の海外に行っているあきからは

 未だに何の連絡もありません。

 これって体調が良いってことでしょうか・・・?

 心配しつつも「便りの無いのは無事な証拠」と

 デンと構えることにしています。


 さて、前回の続きを書きます。

 あきがそんな状況になっているのを、私たちはまったく気が

 付かなかった訳ではありません。

 大学2年の冬・・・

 「あきの様子がおかしい。うつっぽいよ」と私が言いました。

 なんかぼ~っとしていて、声をかけても返事をしない。

 表情が暗い、沈んでいる感じ。

 何かあったのかとたずねても何も言わない・・・・。

 そんな状況が2~3日続いたのですが、すぐに精神科へとはやはり

 言えませんでした。

 そこで、「何か取りついてるのかも・・・お祓いをしてもらおう!」

 私は無信心ですが、ふとそう思いました。

 ちょうど厄年にかかっていたので、あきに

 「今年は後厄年なのでお祓いしてこよう」と言って半ば強引に

 神社でお祓いしてもらいました。

 「様子を見て、まだおかしかったらその時、心療内科へ行こう」

 とソルトと話し合っていました。

 ところが、それから数日、いつものあきに戻っていたので

 「お祓いが効いたね!」よかったぁ~」なんて・・・

 今から考えるとなんでその時にもっと深刻に受け止めてあげなかったのか

 親の責任を痛感しています。

 その時は、まだうつ症状でうつ病まで行ってなかったのかもしれませんが

 ほんとに、後悔先にたたずです。

 昨年6月 飛び込んだかなり遠くの大学病院の精神科で

 (本来なら予約制なのですが、何も分からずそのまま行ってしまって

  でも、看護婦さんが親切にしてくれて待ちましたが診てくれました)

 あきはその頃、いわゆる「腑抜け」状態でした。
 
 返事はせず、下を向いて、ボーっとした状態。くら~い感じ

 就職活動はドクターストップがかかりました。

 あきがポツポツ話す中で、医師は「躁うつ病かもしれない」と言いました。

 顔から血の気がすっと引いたのを覚えています。

 うつ病と躁うつ病はまったく違うということだけは知っていたのです。

 じゃ・・・治らな? と頭に浮かんでしまいました。

 どうやらあきが

 「以前バイト先で疲れるとハイな気分になった。帰りの電車の中で

 大泣きしてしまった」

 と言ったことで、そう診断されたのだと思います。

 後日、予約を取って行った総合病院の精神科でも、今通っているクリニックでも

 「疲れてハイになることは人によってあることです。その時だけハイになるのなら

  あきさんは躁うつ病とは考えにくい」と言われました。

 さて、総合病院の精神科に通うことになったのですが・・・・

 その先生が頼りなくって不安ばっかりつのりました。

 ジェイゾロフトを出してくれたとたん、めまいでバタバタ倒れるようになりました。

 それでもそれを止めず、1か月たっても良くならないのに反対に増やしたら

 めまいで起き上がれなくなりました。

 薬が効いている様子はまったくありません。
 
 また、私が色々調べる中で

 「うつ病は朝が辛い」と書いてあるのに、

 あきは夕方から体調を崩します。

 それを先生に「うつと症状が違う」と聞いたところ

 「う~~~~ん う~~~~ん」と唸ってばかり

 そして「うつにも色々あるようですし・・・」

 本気で、大丈夫かな! って思いました。

 体が重くて動かない、微熱が続いている、胃がむかむかする

 と訴えても「う~~~ん う~~~ん」と首をかしげる

 どうして? と聞いてものれんに腕押し状態。

 改善はちっともしないまま、8月の終わりになりました。

 そんな中、ひとつのサイトに出会いました。

 赤坂クリニック理事長の貝谷久宣先生の「非定型うつ」に関する

 ページです。http://www.fuanclinic.com/byouki/karada.htm

 ハッとしました。あきの症状とほぼ同じ!

 今は、むかむかして食事がのどを通らないけど、数か月前までは

 「私、過食症かも・・・」と言っていたくらい爆食いでした。

 朝は比較的元気で、夕方から夜体調悪化。

 楽しいことがあると笑える。うつのスイッチが切れたよう。

 また、このころから、夜8時くらいになると強い不安発作が起こるようになり

 胸をたたいたり、動悸がひどく息が荒くなったり、大声で泣き出したり

 していました。

 まさに、この症状!

 私はある決心をしました。 病院を代えよう!

 
 
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2010年02月19日

うつ病、発症

 あきが卒業旅行に出かけているので、ちょっと振り返って
 
 書き込みします。

 実際にあきがうつ病を発症したのは、大学2年の夏と思われます。
 
 高校2年の時、家の経済状況が悪化し、行きたい大学があったのに

 当時、塾にも行かせることができず、中高大一貫の女子高にいたため

 そのままその大学へ入ることにしました。

 始めは家から1時間の距離にあるキャンパスに行く予定でしたが

 そのキャンパスがあきの大学入学とともに閉鎖。

 結局、都心の本校で通うことになりました。

 家から都心まで約2時間。

 経済的にアパートや寮に入ることができず、通うことになりました。

 家の近くに友達もいて、その子も通うということだったので

 安心していたんですが

 大学入学とともに、バイトを始め、責任感が強く負けず嫌いのあきは

 休むことなくバイトに入りました。

 単位も目いっぱいとって、月曜から金曜、朝から夕までびっちり授業

 その後、都心でバイト・・・夜の10時半まで・・・

 終電で帰宅して夜中の1時過ぎ・・・

 バイトを減らすように、休むように何度も何度も言いましたが

 バイト先から「今日休みがでちゃったから入ってくれない」と言われると

 無理してでも入る。そうやって休みがまったくない月もありました。

 ほんとに怒って何度も止めたのですが

 「バイトして夢をかなえたい」と言っていたあきでした。

 行きたい大学をあきらめ、将来成りたいものになれなず、

 また次の夢を追ってバイトして・・・

 夢をかなえるために色々と調べまくって

 でもやっぱりその夢もかなわなかったのです。

 では、また次の夢・・・次の目的・・・・

 でも、どうしても経済的に大きな壁がありました。

 結局「どうも変」と思ったのは大学2年の夏だと言います。

 そのころには、資格もたくさんとらなきゃと勉強もしてました。

 「体が疲れるとハイになる、とっても明るくなっていたの

  帰りの電車は泣く場所・・・周りの人が変に思うくらい

  おいおい泣いてた。 その時にすぐに おかしいの

  って言っていたら、もっと早く治っていたのに・・・」

 どうも変だと思ったあきはバイトを辞め、もっと自宅に近い

 バイトで、時間に余裕をもったところに行くことにしたのです。
 
 でも、本来の負けず嫌いで、「ここまでできる?」と言われると

 それ以上の仕事をしないと気が済まない。

 そんなこんなで、1年ほどでまたバイトを代えました。

 そのころには病状が悪くなっていたようです。

 そこへ持ってきて私の病気・・・死に至る病気の疑いがありました。
 
 (手術で完治することができましたが)

 私には明るい笑顔で励ましてくれましたが、実際は影で

 たくさん泣いていたようです。

 バイトに行ったけれど、辛くて結局休み

(休む事自体許せない自分がいたようですが)

 都内を泣きながら歩きまわったそうです。

 バイトの終わる時間になると、涙を拭いて笑顔で帰宅。

 そんな日が続いていたころ、いよいよ就職活動が始まります。

 そして2008年の秋 胃痛を訴えるようになりました。

 内科で胃カメラを飲みましたが異常なし。

 少しストレスがあるようですと言われました。

 始めは、就職活動が苦になっているのかと思いました。

 そんな中でも就職活動をし、最終面接まで何度か行くことが

 できました。そして2009年5月。

 もうここで決まりかな? と思った会社へ行くという1週間前

 やはり胃の調子が悪いので、私の主治医にみていただいたところ

 「内科的には問題ありません。精神的な要素が大きいです。

  拝見してもうつ状態のようです。早めに精神科か

  心療内科へ行ってください」と言われました。

 その瞬間

 それまで細い糸でつながっていたあきの精神がぷっつりと音を
 
 立てるようにしてキレました。

 それから2か月あまりの状況は記憶にないそうです。



 続きはまた後日・・・。

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ラベル:うつ 非定型うつ
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2010年02月18日

みんな就職が決まったって・・・

 昨日、飛行機の中から出発10分前になって電話してきました。

 第一声

 「一緒に行く子たち全員就職決まったって・・・」

 私はすかさず

 「気にしないのよ! あきには夢があるでしょ!

  みんなに夢をかなえるための就職しないんだよって

  言うんだって決めたよね。本当のことだし・・・」というと

 「うん!わかってるよ。心配しないで、大丈夫だから・・・

  いっぱい楽しんでくるからね!」

 「お酒は飲まないようにね、薬との飲み合わせで副作用がでるから・・・

  具合悪くなったり、鉛様麻痺感が出たら友達には具合が良くないといって
  
  お部屋で休みなよ」

 「わかってるよ!大丈夫、ママは心配性なんだからぁ~

  具合悪くなったら呼吸法するから」

 と笑いながら元気な声を聞かせてくれて出かけました。

 そして、いまだに電話がありません(笑)

 具合が悪くなったり不安発作が起きたり寂しい発作が起きたら電話するって

 言っていたのに・・・・元気な証拠だね!とソルトと話ています。


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